マデイソンブルーディレクターの中山まりこさん、なんと60歳を迎えられます。先日、開催されたサプライズの還暦お誕生日会へ伺いました♡　あ、私、司会の大役も(笑)。初めてまりこさんにお会いしたのが、彼女が今の私の年齢に近い51歳くらいの時。WOW。時の経つのは早すぎる！　マディソンブルーも10周年、ということで、本当に感慨深い……。

60歳は生まれ直し、という意味があるそうで、「赤ちゃんに戻る」から、赤のちゃんちゃんこを着るようになったとか。もちろん、まりこさんは赤のちゃんちゃんこを着るわけもないので、マディソンブルーの服を手掛けるチームが製作した、赤のジャケット、ベスト、そしてミニスカートにお色直しして♡　こんな格好良い大人の女性がいるのだろうか！？　

一緒に写る孫のＴ君との2ショット、めちゃくちゃ良くないですか？　トレンドやコレクションを作った日本人デザイナーはたくさんいたけれど、「スタイル」——雰囲気、風情、佇まい、空気感を作った人は、まりこさんだけだな、と思っています。

言葉も生き方も、嘘がない人で、7年前だったかな、たまたま同じ時期に滞在していたパリで掛けられた言葉は、今もお守りのように胸にあります。当時、子育てと仕事、人間関係に疲弊し、混乱していた私。

まりこさんに「ギリギリすぎるよ。仕事と人間関係もっと整理して、精度を上げなさい。このままだと倒れるよ」その夜、パリのホテルで、大人になってからこんなに泣いたことはない、と言うくらい泣きました。そしてなんだかスキっとして、帰国してから、すぐに抱えていた仕事を見直し、今に至ります。

絶対に忖度はないしおべんちゃらがないからこそ、のあの服。まりこさんとマディソンブルーの大ファン。同じ時代に生きていられて、本当に幸せです。