Fashion OSHIモノ名鑑
思わず誰かに”推し”たくなるアイテムを、ファッション賢者と編集部員が厳選する「OSHIモノ名鑑」。実際に使って良かったモノ、今狙っているモノ、ずっと愛用しているモノなどをご紹介します。
12月のテーマは「ご褒美買い」。一年の締めくくりに、自分の気分をそっと押し上げてくれる特別なアイテムを全4回でお届けします。
4人目は、スタイリストの斉藤美恵さん。ミニマムでマニッシュ、そしてとにかくスタイリッシュ! 余計なものを削ぎ落としながら、服そのものの強さや佇まいを際立たせるスタイリングに定評のある方です。トレンドに流されるのではなく、自分の感覚で“今、着たいもの”を選び取る。その潔さも、斉藤さんの魅力♡
そんな彼女が語る今年の「ご褒美買い」は、意外にも(!?)ファッションアイテム単体ではなく、旅と旅先でのローカルショッピング! ただ、ここにも、斉藤さんらしいファッションの美学が詰まっていました。

「旅には行ける時に行く!──これが、私の人生のテーマ。(大げさ……笑)
20代の頃からひとり旅をしていて、”来週行けそう!”と思ったら、サッとチケットを取って出かけてきました。今もそのスタンスは変わらず、ひとりでも海外へ。だから、私にとっての【ご褒美買い】は、旅そのものと、旅先でのショッピング。
“ローカルブランドでお買い物をする”のも楽しみのひとつ。年に2回は訪れている韓国は、フライト時間も短く、思い立ったらすぐに行ける距離。そして、女性の”好き”がぎゅっと詰まっていますよね。私は特に、ファッションからたくさんの刺激を受けています。
お気に入りブランドの中でも、毎回立ち寄るのが、『RECTO(レクト)』。ディレクター(@__paik__)のスタイルも含めて、いつ見ても惹かれる存在です。
今年購入したのが、この2着。シワにならないビッグジャケットは、クオリティの高さに対してリーズナブル。写真の右側に写っているのは、パンツの上に重ねてはく“もう一枚のパンツ”。少し攻めたアイテムに出合えるのも、韓国ならでは。定番だけでなく、こういった“飛び道具”をワードローブに加えると、いつものスタイリングがぐっと新鮮になります。その感覚がクセになり、韓国ではつい、そういった一枚に手が伸びてしまいます。
今後も、ご褒美旅は続ける所存。次はどこで、どんな一着に出合えるのか──そんなことを想像する時間も、私にとってのご褒美です」
Profile

スタイリスト
斉藤 美恵
総合商社勤務→アパレル勤務→専業主婦→ライター→スタイリストとなり、いまここです。スタイリスト歴は22年。2ヶ月前に今さらインスタを始めたり、スイムウェアブランドを始めたり目まぐるしく変化が訪れ自分でも驚いている毎日。56歳からでも新しいこと始められます(笑)!