Blog 大草直子の毎日AMARC
この仕事を30年していますが、改めて実感しています。アパレルの地図が変わったな、と。もちろん今までも、ユニクロが「ライフウェア」を提案し始めた頃。「サスティナブル」が、1枚の服のデザインと同じくらい大切になったタイミング。名だたるハイブランドが、マダムからミレニアル世代にターゲットを変えた瞬間。Z世代の「リユースできるブランド物しか買わない」という信念を聞いた時。振り返ると今までだって、たくさんの転換期はあったわけだけれど。
今現在、感じるのは、「価値と価格のバランス」の崩壊。良い意味でも残念な意味でも。もしかしたら、この感覚は日本にいるからかもしれません。原材料や人件費、輸送費の高騰は全世界共通だとしても、為替は「やばい」。ユーロが183円(2日現在)、ドルが154円(2日現在)。インターナショナルブランドは、基本的に内外格差をなくし、世界共通価格を掲げていますが、日本の空港で買うのが一番安い、とはここ数年言われていること。だとすると、日本人の私たちにとっては、逆の現象になるわけで。この仕事をしていて「勉強だから」と言い訳を言えるにしても、バッグ1つ、なかなか買えないですよ。
ボッテガ・ヴェネタの横長マトラッセも、バレンシアガの「ロデオ」もずっとずっとウィッシュリストに入っているけれど、結局買わずじまい。だって、60万円くらいするんですもの(涙)。前置きがうんと長くなりましたが、そんな中、私が大好きでよく買っている、「価値が価格を凌駕している」ブランドをご紹介します。言いたいのはこれでした(笑)。
まずは「HER.」↓

雑誌『STORY』の名品ブランドでも昨年度の1位に輝いたブランド。私も何枚も持っていますが、この価格で表現するモード感が素晴らしい。モード感は、スタイルを引っ張る強さでもあり、デザイン力の高さでもあり、そしてスピードが速い、ということ。だから、今までのワードローブに加えると、あっという間に「今っぽく」なる。どこかインポートっぽい佇まいがあるし、いわゆる機能素材に寄りすぎない素材の選び方も好き。昨年よく着ていたパワーショルダーのジャケットは、こちらのものです。
もう1つは「Léonie(レオニー)」↓


ほとんどの方がご存知ないんじゃないかな。フランス発のオンライン専売ブランドで、私はたまたまインスタで見つけたのですが、めちゃくちゃ可愛い、めちゃくちゃリーズナブル。バレルシルエットのピンクのパンツ(M)を買いましたが、鈴木ちゃんはSを買ってました(笑)。パリシックのムードの中での、流行の表現は見事です!
2つのブランドは、方向性こそ違えど、リアルなモード、ということでは共通。新しい服は、速度の速いブランドで。そして、バッグは、今までのmy名品を大事に使う、そんなセオリーを心地よく感じます。
来たる2月28日(土)に、初の試みとなる『AMARC RADIO STATION』の公開収録イベントを開催いたします!
いつもお耳を拝借している「AMARC RADIO STATION」ですが、本イベントは、“聞く”だけでなく、読者のみなさんと一緒にコンテンツをつくる“参加型”の公開収録です。
大草編集長が日頃から愛用したり、気になっていたアイテムを、手に取ったり試していただけるブースもご用意。美味しい軽食とドリンクを片手にぜひお楽しみください。さらには、素敵なお土産も!?
イベントの詳細については、こちらの記事をご覧ください。