Beauty 「おしゃれな人」は髪がおしゃれ

長年の悩みがチャームポイントに。クセをいかした、パーマなしの華やかショート【HAIR ORDER RECIPE】

ヘアは、自分らしいスタイルを確立するための重要な要素。でも、年齢とともに訪れる髪質の変化やトレンドの変遷と向き合いながら自分に何が似合うのかを見定めるのは、意外と難しいと感じていませんか?

そこで、クセ毛やエイジングヘアの扱いに長けた代官山の人気サロン「boy Attic」を訪問。サロンマネージャーである八重嶋美彩(みさい)さんより、ここへ足繁く通うファッショニスタ6人のヘアオーダーレシピを公開してもらいました。おしゃれな人のアプローチを参考に、上手なカウンセリングの仕方をマスターしてみて。

今回登場するのは、うねりのあるヘアがずっとコンプレックスだったという、ピアノ講師飯田美奈さんクセを抑えるためには、髪を長く伸ばして重みをキープし、まとめ髪にするしかないと思っていた時期も。そんなコンプレックスを見事に“武器”へと変えたカットの極意をご紹介。


髪質をいかした毛流れで
快活な華やかさをプラス。
似合う服の種類が増えたと実感

飯田美奈(51歳)
ピアノ講師

MINA’S ORDER

✔︎ クセをうまく扱いつつ、いきいきとした印象に
「とにかくクセが強く、それが長年の悩みの種。どこに行っても『切らないほうがよいです』と言われ、背中の真ん中くらいまで伸ばしたロングヘアをタイトにまとめてひとつ結びにするしかありませんでした。でもずっとそうしていると、年齢とともに疲れて見える感じがして……。とはいえうねる髪を切ると、かきあげることしかできなくなってしまい、宝塚のスターのようにキメキメな状態に。はつらつとした元気なムードを引き出しつつ、もう少しカジュアルな服も似合うような、抜け感のある髪型にできたらと思っていました」

✔︎ 前髪をつくってみたい
「最近、年齢とともに生え際のヘアが細くなり、額が広くなってきたのではと感じていて。これまでは、クセが強いので扱いきれないと思い避けていましたが、可能なら前髪をつくってみたいと相談してみたんです」

✔︎ 白髪染めは使いたくない
「グレイヘアが増えてきたのですが、できれば白髪染めは避けたいなという思いがあります。以前は染めずにハイライトを入れてぼかすなどして対処していたものの、年齢を重ねてきて、明るくしすぎると品がない印象になってしまうとも感じるようになりました。なので、ブリーチはせずにカモフラージュできるカラーにしてもらえたら」


これらの飯田さんのオーダーに応じ、プロの目から判断して実際にはどのような手を打ったのか、美彩さんが教えてくれました。

>>> MISAI’S ANSWER

✔︎ クセに抗うことなく実現する、丸みのあるフォルム
「飯田さんがもともと持っている毛流れに合わせ、髪が行きたい方向に切るようにすれば、カットでクセを上手に収めることは可能です。フォルムが自然に整うように、短い部分は思いきり短く。こうすることで、スタイリングにも手間がかからなくなります。特にうねりが強く出ている顔まわりの毛は、クセの出方を見ながらフリーハンドでカット。毛を引っ張ることなく、そのままの状態でうまく収まるように切っているんです。左右のクセの強さや毛の量、たまり方には差があるので、それらを無理に変えようとせず、カットで合わせていく感覚が大切」

✔︎ 気分に合わせてアレンジ可能なバングスを
「飯田さんの髪質だと、冬なら前髪をつくっても問題なさそうだと判断して、今回はふんわり動きのあるバングスを。髪の生え方のクセに合わせ、自然にサイドのヘアとなじむようにしました。薄めなので、分け目を変えたりアップスタイルにしてもなじみます。クセ毛だからこそ形にできる毛流れですし、アレンジへ自由にトライしやすいところもポイントです」

✔︎ 肌に血色感を足す、あでやかなカラー
「ヘアカラーには白髪染めを使わず、グレイヘアも染まるファッションカラーでピンク寄りのウォームブラウンに。ブラウンみが強いけれどピンクの要素もあって、肌がきれいに見えるんです。ファッションカラーを使うと、白髪部分が染まりすぎずハイライトを入れたような効果が出て、ツヤっぽい印象と透明感が。ボワっとパサついて見えないようなカラーをセレクトしています」

MINA’S HAIR DATA

毛量太さ硬さクセ
普通普通普通全体にうねりあり
顔まわりと襟足は強め

MINA’S COORDINATE

もともとはオールブラックコーディネートやマニッシュなスタイルが好みだという飯田さん。髪型を変えたら、明るい色やレースなども似合いやすくなったと感じるそう。軽やかなデニム生地のワントーンでまとめながら差し色はブラウンのみという潔いカラー使いで、カジュアルな中に大人の気品が。


美彩さんによるスタイル提案のおかげで、「自分のクセ毛が武器になるんだと初めて気づくことができました」と飯田さんはコメント。「おしゃれな人は、やはり総じて髪がきれい。ヘアが決まって服も似合っている人を見ると、心から素敵だなと思います。私もヘアスタイルを変えたことで、これまでには選ばなかったような服もセレクトできるようになり、ワクワクした晴れやかな気持ちに」

次回は、ヘアチェンジ後に職場がザワついた、服を引き立てるミディヘアをご紹介します。お楽しみに!

SALON DATA
─ boy Attic ─

TEL:
03-3476-1256

営業時間:
平日11:00-20:00 / 土日10:00-19:00

定休日:
火曜日、第3水曜日

住所:
東京都渋谷区猿楽町12-28
※最寄駅 東急東横線 代官山駅 中央改札出口より徒歩7分

Ofiicial HP:https://boy-inc.com/
Instagram:@boy_hairsalon

Profile

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八重嶋 美彩
(やえしま みさい)

boy Attic Daikanyama 店長
/マネージングアートディレクター

スタイリングが簡単に決まるドライカットを軸に、クセ毛や髪質をいかした遊び心のあるヘアデザインを提案。
白髪やクセを“隠す対象”とせず、年齢とともに変化する髪をその人の魅力として再構築するヘアづくりをし、「自分の髪が好きになる」きっかけを届けたいと考えている。

@boy_attic_hairsalon
@misai_boyattic