Fashion スタイリング手帖

月替わりの“キーアイテム”を軸に、日々の着こなしを提案する「スタイリング手帖」。
新年度を迎え、気持ちも装いも、スッと背筋を伸ばしたくなる4月。そんな今月は、AMARC編集長であり、スタイリストである大草直子とともに、始まりの季節にふさわしい、クリーンで芯のあるスタイルを提案します。
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4月のテーマは、「白シャツ・白ブラウス」。
ワードローブに欠かせない存在でありながら、どこか無難にまとまりがちな白シャツや白ブラウス。けれどそのシンプルさは、選び方や着こなしの差がそのまま表れる、奥行きのあるアイテムでもあります。
シャープか、しなやかか。シルエットや素材、ディテールによって変わるその表情を、大草直子流のコーディネートとともにお届けします。
まずは、ベースとなるキーアイテムから。4枚の白シャツ・白ブラウスと、スタイルに輪郭を与える4つの小物をご紹介。

ラグジュアリーなラッフルカラーが印象的な一枚。顔まわりに華やぎを添えながら、タフタ素材ならではの上品な光沢と適度なハリが、美しいフォルムを描きます。ヒップが隠れる丈感でバランスも取りやすく、デニムから端正なパンツまで幅広くマッチ。確かな存在感と上質さを兼ね備えたブラウスです。

袖や裾にあえて施されたシワ加工が、洗練された抜け感を演出する〈フランク&アイリーン〉のデニムシャツ。デコルテを美しく見せるボタンの位置や小ぶりな襟のバランスなど、細部に宿る設計の妙が光ります。カリフォルニア発のシャツブランドならではの、リラックスした空気感が着こなしに軽やかな余白をもたらします。

フロントにあしらわれた繊細なフリルがソフトボヘミアンなムードを醸し、今の気分を映します。フリルの端が裁ち切りになっていて、甘さの中にほどよいラフさがあるのも◎。前を閉じてて着るのはもちろん、羽織りとしてもサマになり、襟元の紐でアレンジを楽しむことも。自宅で洗えるウォッシャブル仕様も高ポイント。

スタンドカラーという選択で、白シャツの佇まいに変化を。上品な高さの襟はすっきりと立ち上がり、身頃はゆとりを持たせたシルエット。そんなジェンダーレスなムードをまとえる一着は、シャツのみを展開するフランス発の〈ブーリエンヌ〉のもの。フロントのスクエアビブや比翼仕立てがクリーンな印象をつくり、一枚でも、重ねてもキマります。

しなやかなラムレザーの質感とミニマルなフォルムが美しいトートバッグ。金具を省いたストイックなデザインと控えめなロゴが、素材の上質さを引き立てます。軽くて持ちやすく、容量もしっかり。日常から小旅行まで幅広いシーンに寄り添いながら、着こなしに静かな品格を添えてくれます。

メイク感覚で取り入れたいメガネ。フレンチヴィンテージのシェイプをベースにした一本は、かけるだけでシャレ顔に。厚みを抑えることで今のバランスにアップデートされ、重さも軽減されているので、かけ心地もストレスフリー。黒ほどコントラストが効き過ぎない、ニュアンシーなグレーササのトーンも魅力。

「春」と「バネ」。同じ“Spring”という言葉が持つふたつのニュアンスから着想を得たバングル。しなやかな曲線が手元に抑揚を生み、装い全体に凛としたニュアンスを添えてくれます。一本の線を巻き上げたシームレスなデザインで、単体はもちろん、重ねづけを楽しむことも。大草はプレーンなゴールドと、ゴールド×ピンクサファイア、そしてシルバー×オニキスをチョイス。

足もとに、やわらかな色の余韻を。淡いミントカラーと、しっとりとしたスエードの質感が、肌になじむように広がります。繊細なストラップと華奢なヒールが女性らしさを引き立てつつ、甲にあしらわれたオブジェのようなストーンがスタイリングにリズムを生むアクセントに。
並んだキーアイテムから見えてくるのは、「白シャツ・白ブラウス」の奥深さ。選び方と掛け合わせ次第で、その印象は大きく変わります。そして、小物をどう効かせるかも、スタイリングの鍵に。これらのアイテムを軸にしたスタイリングは、4月4日(土)から順次公開予定です。お楽しみに!
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※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。
Photos /Takehiro Uochi(TENT)
Styling /Naoko Okusa
Edit & Text/Ayako Suzuki