Beauty 「おしゃれな人」は髪がおしゃれ
髪は、自分らしいスタイルを確立するための重要な要素。でも、年齢とともに訪れる髪質の変化やトレンドの変遷と向き合いながら、自分にどんな髪型が似合うのかを見定めるのは、意外と難しいと感じていませんか?
そこで、クセ毛やエイジングヘアの扱いに長けた代官山の人気サロン「boy Attic」を訪問。大草編集長も信頼を寄せる、サロンマネージャーの八重嶋美彩(みさい)さんにご協力いただき、サロンに足繁く通うファッショニスタ6人のヘアオーダーレシピを公開してもらいました。おしゃれな人の髪へのアプローチを参考に、似合うヘアスタイルやなりたい女性像に近づくためのヒントをぜひ見つけて。
まずは、大草編集長のオーダーレシピをお届け。「長年続けていたクセ毛矯正をやめたら、スタイルの軸が定まった」と話す大草が手に入れた、無造作風なのにツヤっぽいヘアスタイルのポイントは?

✔︎ 季節に合わせて髪の長さやフォルムを微調整
「服のテイストやスタイリングに合わせて、髪の動きやテクスチャーにも変化をつけ、トータルで”装うこと”を楽しみたいと思っています。同じく、季節に応じても長さや形を微調整。夏は半袖や水着など肌が出る服が多いので、髪を伸ばしても重くなりません。一方で、冬はタートルネックやアウターを着込むから、髪は短くしておいたほうがスタイルにまとまりが出ます。そのうえで、毎朝の気分によって分け目の位置などを調整するためにも、顔まわりの髪は残しておきたいとリクエスト」
✔︎ 結べる長さは残したい
「服に合わせて髪のムードを変えたいので、ダウンスタイルだけでなく、結んでまとめることもできる長さはキープしてもらっています」
✔︎ 髪の赤みを消したい
「日焼けが大好きなので、ヘアカラーにも赤みが出がち。赤やオレンジが強くなると、ツヤが失われた印象になってしまうので、どんな色でもよいのですが、ウルッとした感じに見えるような色合いにして欲しいとお願いしています」
これらの大草のオーダーに応じ、プロの目から判断して実際にはどのような手を打ったのか、美彩さんが教えてくれました。
✔︎ クセの状態を見極めつつ、最適の厚みバランスへ
「シーズンごとに変わる服に合わせて髪のバランスを調整したい、という大草さんの要望に応えつつ、季節によって変動する気温や湿度に対応してクセをうまく扱うためにも、そのときどきで後頭部の髪の厚みに変化を持たせています。最近は、後ろの量感を少し薄めにしてボリュームを落ちつかせ、軽やかな表情に。ここが厚くなって全体の重心が下がりすぎると、トップがペタッと潰れ、顔が長く見えてしまいがちなんです。バックの量をアジャストすれば、頭頂部のヘアもほどよくふんわりまとまります」
✔︎ アシンメトリーなシルエットでこなれ感を
「天然のウェーブとうまく付き合うためには、クセは左右対称でないことを知っておいて。伸びる方向やカールの具合は髪が生える場所によって異なるので、その流れに極力逆らわないのが、上手く扱うポイント。アシンメトリーなヘアスタイルは、バランスのとりやすい最適解のひとつ。例えば、クセが強く片方にボリュームが出たとしても、もう片方をヘアバームなどでキュッとタイトに収めればこなれ感が出るので、扱いやすくなります」
✔︎ 根元が伸びても気にならない自然なグラデーション
「カラーリングは、赤みを解消して透明感を引き出すベージュブラウン。根元が伸びてきてもさほど気にならないよう、自然なグラデーションに。毛先に向かって明るくなるため、ダークカラーの服を着ていても重く沈まず立体感が出せます」



| 毛量 | 太さ | 硬さ | クセ |
|---|---|---|---|
| 多い | 細い | 柔らかい | 強め |

インナーがほんのり透けるシアーでタイトなブラックのトップスに、ボリュームのあるウールのパンツを合わせてコントラストを。大人でも挑戦しやすい気品のあるピンクカラーは、スタイリングにいきいきとした血色感をプラスしながら、春の訪れをも予感させてくれます。
TOPS / インティミッシミ
PANTS / Léonie
BAG / アライア
SHOES / プラダ
GLASSES / ヌエフ
BELT / サンローラン
生まれ持ったウェーブヘアを、以前は縮毛矯正でストレートにしていたという大草。「どのサロンでも『クセはありますけど、縮毛矯正すれば大丈夫ですよ』と、まっすぐにすること前提で話が進んでいました」。美彩さんにヘアを任せるようになってから、髪の扱いやすさだけでなく、自身の中の意識までが変化。「私の髪を見て『めっちゃいいクセですね!』と全肯定してくれて。それから自分の髪のままで生きてみることを選択したら、すごく楽に。スタイリングの軸が定まり、心まで軽やかになったなと感じています」
次回は、おろしても結んでも洗練された印象になる、柔らかミディヘアをフィーチャー予定。お楽しみに!
SALON DATA
─ boy Attic ─

TEL:
03-3476-1256
営業時間:
平日11:00-20:00 / 土日10:00-19:00
定休日:
火曜日、第3水曜日
住所:
東京都渋谷区猿楽町12-28
※最寄駅 東急東横線 代官山駅 中央改札出口より徒歩7分
Ofiicial HP:https://boy-inc.com/
Instagram:@boy_attic_hairsalon
Profile

八重嶋 美彩
(やえしま みさい)
boy Attic Daikanyama 店長
/マネージングアートディレクター
スタイリングが簡単に決まるドライカットを軸に、クセ毛や髪質をいかした遊び心のあるヘアデザインを提案。
白髪やクセを“隠す対象”とせず、年齢とともに変化する髪をその人の魅力として再構築するヘアづくりをし、「自分の髪が好きになる」きっかけを届けたいと考えている。
Photos / Tomoko Meguro
Text / Misaki Yamashita
Edit /Ayako Suzuki(AMARC)