Beauty 「おしゃれな人」は髪がおしゃれ
ヘアは、自分らしいスタイルを確立するための重要な要素。でも、年齢とともに訪れる髪質の変化やトレンドの変遷と向き合いながら自分に何が似合うのかを見定めるのは、意外と難しいと感じていませんか?
そこで、クセ毛やエイジングヘアの扱いに長けた代官山の人気サロン「boy Attic」を訪問。サロンマネージャーである八重嶋美彩(みさい)さんより、ここへ足繁く通うファッショニスタ6人のヘアオーダーレシピを公開してもらいました。おしゃれな人のアプローチを参考に、上手なカウンセリングの仕方をマスターしてみて。
ファッションデザイナーとして自身のブランドを展開する門脇美恵さんは、服を主役として引き立ててくれるヘアを求めてこのサロンへ。白髪とうまく付き合いつつ、大人の品格や清潔感を演出してくれるカラーとカットをフィーチャーします。

✔︎ いちばんの悩みはグレイヘア
「私の髪は毛量や硬さ、太さともに普通。クセもなく、実はこれまでヘアにはあまりこだわってきませんでした。ただ、年齢を重ねるにつれてグレイヘアは気になるように。とにかく自分に合った色味を見つけて、白髪を目立たなくできたら……という思いでサロンの扉を叩きました」
✔︎ 服をメインに見せるため、ヘアはシンプルに
「自分で服をデザインしているので、髪よりも服の細部やこだわりを目立たせたいという思いがあります。毎日のファッションはベージュやグレーといったニュアンスカラーのアイテムに、赤やパープルのポイントカラーを少し効かせるなど、シンプルなものが多め。なので、ヘアスタイルもあまり奇抜でなくミニマルな印象のものが合うのかなと」
✔︎ 仕事中はほぼまとめ髪なので、そのときもきれいに見せたい
「普段仕事をしている際はたいていひとつにまとめていて、髪を下ろすことがあまりないんです。なので、そのときの見え方も大事にしたいなと考えています」
これらの門脇さんのオーダーに応じ、プロの目から判断して実際にはどのような手を打ったのか、美彩さんが教えてくれました。
✔︎ 暗めだけど立体感のあるコントラストカラーへ
「グレイヘアを目立たなくすることが第一の要望なため、濃いグレートーンをベースとして、色が落ちてきても白髪が気になりにくいミルクティーベージュに。毛先や襟足にはしっかり色が入っている一方で、グレイヘアが多めな生え際付近のトップ部分には、ハイライトのような効果が生まれ、自然なコントラストがついています。レタッチには2週間に1度と高頻度で来てくださるので、頭皮のダメージが少なくなるよう、カラー剤を髪の根元につけないような塗布の仕方を徹底」
✔︎ 前髪をつくり、マンネリを避けつつエレガントさを演出
「シンプルなストレートヘアをキープしながらも、若々しさやソフトな印象を引き出すために、前髪をつくってみました。頭の上のほうからヘアが落ちてくる重めのバングスで、髪をまとめたときにもサイドに向かってきれいな毛流れができ、親しみやすい表情を醸し出します」
✔︎ 結んだときの毛先がきれいにまとまるレイヤーを仕込む
「全体の毛量は調整する必要がないのですが、髪の表面にのみレイヤーを入れました。これはヘアを束ねたときの毛先に不自然なぶつ切り感が出るのを避けて、ふんわりとうまく収まるような設計にするため」



| 毛量 | 太さ | 硬さ | クセ |
|---|---|---|---|
| 普通 | 普通 | 普通 | なし |

レースのワンピースを主役にしてデニムを合わせ、肩肘張らないシックな普段着コーディネートに。膝のあたりまでストンとまっすぐ落ちるシルエットのジャケットは、羽織るだけで今っぽいこなれ感を連れてきてくれるお気に入りアイテム。ヘアが軽やかにキマりやすくなり、以前よりも色味のある服を着る機会が増えたとか。
JACKET / ラスパイユ
TOPS / ラスパイユ
ONEPIECE / ラスパイユ
PANTS / セリーヌ
SHOES / メゾン マルジェラ
BAG / ルイ・ヴィトン
前髪をつくり、以前は赤茶っぽいヘアカラーだったのを上品なミルクティーカラーに一新したところ、会社へ出勤するとオフィスがザワつくほどの反響があったと教えてくれた門脇さん。「今は色のある服をたくさん着るようになりましたし、お化粧も楽しくなったんです」と教えてくれた。
次回は、地毛の特質をとことんいかした外国人風のウェーブヘアをピックアップ。お楽しみに!
SALON DATA
─ boy Attic ─

TEL:
03-3476-1256
営業時間:
平日11:00-20:00 / 土日10:00-19:00
定休日:
火曜日、第3水曜日
住所:
東京都渋谷区猿楽町12-28
※最寄駅 東急東横線 代官山駅 中央改札出口より徒歩7分
Ofiicial HP:https://boy-inc.com/
Instagram:@boy_hairsalon
Profile

八重嶋 美彩
(やえしま みさい)
boy Attic Daikanyama 店長
/マネージングアートディレクター
スタイリングが簡単に決まるドライカットを軸に、クセ毛や髪質をいかした遊び心のあるヘアデザインを提案。
白髪やクセを“隠す対象”とせず、年齢とともに変化する髪をその人の魅力として再構築するヘアづくりをし、「自分の髪が好きになる」きっかけを届けたいと考えている。
Photos / Tomoko Meguro
Text / Misaki Yamashita
Edit /Ayako Suzuki(AMARC)