週の半ばに差し掛かり、疲れが出てくる水曜日。そんな水曜日は、身体をリセットできるレシピをご紹介。教えてくれるのは、料理家の山脇りこさんです。気軽に手軽に、3つ以内の食材、3つ以内のステップで作れる「身体リセット3×3レシピ」をお届けします。
年末年始のかんたんごちそう、その3。
ごちそう感絶大で、この時期、市販のものもよく見かけるローストビーフ。カンタンに、フライパンで、自分で作れます。ちょっと和風に柚子を効かせたレシピをご紹介します。
今の時期なら、ご近所のスーパーでもかたまり肉が手に入りやすいと思います。霜降りのお高い肉でなくても大丈夫。モモやランプ(ももよりも脂があります)のかたまりで、できるだけ各面が焼きやすそうな形のものを選んでください。
フライパンで焼く場合、300gくらいが焼きやすく火の通り加減の失敗もありません。倍量を作りたい場合は、600gの塊ではなく、300gを2本焼くのがおすすめです。お肉が収まれば、1つのフライパンで2本同時に焼けます。
ゆず風味のローストビーフ、フライパンで
【材料(2人分)】
・牛かたまり(もも肉やランプでよい)300g
・柚子 1個
・玉ねぎ 1個
【調味料ほか】
・醤油 小さじ4
・塩 小さじ1/2
・植物油 小さじ3
【レシピ】
1. 肉は心に余裕があれば室温に戻しておく(冷蔵庫から出して、30分ほどおく)。玉ねぎは半分に切り、繊維を断つように薄切りする。柚子は半分に割って、果汁を絞り、種を取り除く。
2. フライパンに植物油をひき中火にかけ、冷たいうちから玉ねぎを入れて炒める。フライパンが熱くなってきたら、玉ねぎを端に寄せる。肉に塩をまぶしつけて、フライパンの空いたスペースにおいて焼く。
3. 各面を、縁から1センチほど火が入るまで、それぞれ、2,3分焼く(写真参照)。玉ねぎは焦げないように時々ざっくりまぜる。全面が焼けたら、火を止めて醤油と柚子のしぼり汁を全体にまわしかけ、ざっくりまぜてから、肉に玉ねぎをかぶせるようにのせて、柚子の皮ものせて、アルミホイルで全体をしっかり覆い、3時間以上そのまま休ませる。
※アルミホイルで覆うことで、余熱で火が入ります。冷めてからがおいしい。
※玉ねぎと一緒に食べてください。柚子の皮を刻み、こちらもお好みで一緒に。
※粒マスタードや、からしも合います。写真はルッコラを添えました。
Naoko’s comment
心に余裕があればー!! りこさんのレシピ、その時のりこさんの状況まで思い浮かぶ♡ 家族と自宅で過ごす年末年始に、ぜひ作ってみます。柚子が隠し味なのも好み!
Profile
山脇りこ
料理家。旬を大切にした昔ながらの家庭料理に、海外生活や旅で得たエッセンスを加えて、“作る楽しみ”とともに提案している。旅好きで、最近は特に台湾ラブで、この10月には新刊『台湾スープ ~ ぜんぶ日本の材料でできる、おうちで味わう台湾気分』(誠文堂新光社)を刊行。台湾の歴史やおすすめの本なども紹介しているガイド本「食べて、笑って、歩いて好きになる、おとなのごほうび台湾」(ぴあ)や、“新しいオニギリ”が楽しい「台湾オニギリ」(主婦の友社)、と合わせてお楽しみください。代官山で料理教室<リコズキッチン>主宰。テレビ、ラジオ、雑誌ほか、『いとしの自家製』『明日から、料理上手』など、著書多数。
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