週の半ばに差し掛かり、疲れが出てくる水曜日。そんな水曜日は、身体をリセットできるレシピをご紹介。教えてくれるのは、料理家の山脇りこさんです。気軽に手軽に、３つ以内の食材、３つ以内のステップで作れる「身体リセット3×3レシピ」をお届けします。
今年の３×３レシピも、今日が最終日です。いつもご覧いただき、ありがとうございました。今年は多くの人にとって、初めての事態に翻弄させられた1年だったのではないでしょうかー。土から風の時代になる、産業革命以来の大転換の年と聞きますが、本当に見えざる手が私たちを新たな場所へ動かしているような気がします。
そんな今年、私はあらためて大切なものが何か？すごく考えさせられました。なにより、心身の健康の大切さよ～、と。やっぱり食べることって大事だとしみじみ。
そこで、STAYHOMEな年末年始。ちょっとがんばって、日本の“いちばんだし”をひいてみませんか？忙しい日々は市販のだしでもいいと思いますが、お正月だけでも。
昆布とかつお節、ともに乾物でひく、いちばんだし。世界で一番かんたんなだしで、うまみたっぷり、脂肪分なし、びっくりするほど、健やかな味わいです。
いちばんだしでつくる菜の花だけの白みそ雑煮、ちょっと変化球なお雑煮として、1月2日の朝などにどうぞ。
昆布とかつお節のいちばんだし
【材料】
・だし昆布 30g※だし昆布であればOKですが、天然がよりおいしいです。天然の場合、必ず表記してあります。
・かつお節 40g
・水 1.5リットル
【レシピ】
１． 水にだし昆布をつけて、8時間おく。（一晩おいてください。）
２． １から昆布を取り出し、鍋に入れて、中火にかける。ふつふつと沸いてきたら、かつお節を入れる。
３． 火を止めて、1分したら、さらしかキッチンペーペーをのせたざるで濾す。
※だし昆布は火にかけるより、水につけておくのがおすすめです。取り出した昆布は、煮物の落し蓋に使うのがおすすめ。刻んで煮てももちろんおいしい。
※冷蔵庫で24時間保存可能。それ以上置きたい場合は、塩を加えるとよい。
※いちばんだし4：醤油1を合わせておけば、冷蔵で3日保存可能。煮物などに使いやすい。
菜の花白みそ雑煮
【材料（2人分）】
・菜の花 穂先から5cmくらいを4本分
・餅 2個（お好みで）
・白みそ 小さじ4
【調味料ほか】
・だし 700ml
１． 菜の花は穂先を2等分し、熱湯をかけて、しんなりしたら湯を切り、だし100ｍｌにつける。
２．餅はこんがり焼く。
３． 鍋に、だしを入れ中火にかけ、温まったら白味噌を溶く。ふつふつと少し沸いたら、椀に汁を切った菜の花と２を入れて、そそぐ。
※あればゆず皮やからしを添えると合う。
Naoko’s comment
一番だし！ やってみようかなあ。確かに健やかで穏やかで。2021年、風の時代に最初に口に入れるものとして、良いですね♡ お雑煮は相変わらず母の手作りを食べている48歳婦人、そろそろ自分の味を（笑）。りこさん、今年たくさんの「おいしい！」をありがとうございました。良いお年をお迎えください。
Profile
山脇りこ
料理家。旬を大切にした昔ながらの家庭料理に、海外生活や旅で得たエッセンスを加えて、“作る楽しみ”とともに提案している。旅好きで、最近は特に台湾ラブで、この10月には新刊『台湾スープ ～ ぜんぶ日本の材料でできる、おうちで味わう台湾気分』（誠文堂新光社）を刊行。台湾の歴史やおすすめの本なども紹介しているガイド本「食べて、笑って、歩いて好きになる、おとなのごほうび台湾」（ぴあ）や、“新しいオニギリ”が楽しい「台湾オニギリ」（主婦の友社）、と合わせてお楽しみください。代官山で料理教室＜リコズキッチン＞主宰。テレビ、ラジオ、雑誌ほか、『いとしの自家製』『明日から、料理上手』など、著書多数。
Instagram @yamawakiriko
