Everyday happy大草直子の毎日AMARC

2021.08.26

「AMARC magazine」ちょっと出し♡ 撮影やデザイン、原稿進んでいます

編集部の悲願である、「AMARC magazine」←大げさ(笑)? 少しずつ進んでいます。コンテ(設計図のようなもの)を書き、スタッフをブッキングし、撮影の打ち合わせをして。服や小物をリース(お借り)して、コーディネートを組み撮影。写真をセレクトし、デザインの打ち合わせ。デザインが上がってきたら確認をして原稿をスタート←今ここ♡ 雑誌作りは、膨大な時間とお金がかかります。

メディアの流れが、紙からウェブに向かっている今、どうして紙のメディアを出したいのか? 出版社に帰属するメディアではないため、自分たちで紙を選び、アマゾンに置くための登録し、印刷会社や校閲さんとのやり取りをしています。本屋さんに並べてもらえるのか、その交渉も(笑)。まあ、初めてのことも多く、そりゃあ大変!

では、どうしてやるのか?

やっぱり紙でないと伝えられないことがあるからです。雑誌の強さは写真と文章。どちらも大切で、同じくらい重要。そして、その写真や文章にかける時間、お金、労力は、ウェブのそれより、圧倒的に大きいのです。1冊の雑誌の、写真と文章の印象は「作るのにかかった時間と労力」だけ記憶に残る、と言われています。

雑誌で伝えるメッセージは、「読み手」に間違いなく深く届き、長くステイする。だからこそ、なのです。ウェブやSNSは、そのリアルさとクイックさに長けていて、今の時代に絶対に必要なツール。私自身も「そのTシャツはどこのですか」「手持ちのパンツが活用できません」こんな質問にもすぐに答えられます。

対して雑誌でお伝えしたいのは、クイックなQ&Aではなく、「ディープな気づき」。すぐに言葉にできる気づきでなくても良いのです。2年かかかってわかることもあるかもしれない。けれど、今日明日出る答えではないアンサーを、自分で気づき、思考する――というチャンスを手にできます。そのことのなんという贅沢で楽しいことか。私自身、公私共に20代を過ごした「ヴァンテーヌ」のおかげでおしゃれの基本を作れたし、「35歳から女は本物」という「グラツィア」のあり方に、どれだけ勇気づけられたことか。雑誌は、きっとこういうものなのです。

正直、赤字前提の雑誌作りはしたくないな、と思っています。そうしないと続かないから。私たちにとって、このマガジンは挑戦であり、希望であり、道しるべです。一生懸命作っています。秋、手に取ってもらえたら嬉しいです。

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