観劇、コンサート、ライブ、美術館、映画——と、10年以上、ほとんど行かれなかったいろいろを、昨年から今年にかけて、本当に貪欲に経験しました。「家族が全員海外」のタイミングを、学びの期間にしようと、学校やら講座やらいろいろ調べましたが、やりたいことにフィットするものがなく。いや、フィールドワークだろう! と、とにかく隙間を見つけては、美術館やホール、映画館に足を運びました。30代は子育てと仕事で、24時間はとてもじゃないけど足りなかった。学校の送迎や、それぞれの行事、習い事で、日曜日はほぼ1日寝ていないと、体力、もたなかったし。友達とのごはんも、文化的な活動も封印。というか、「やりたい」「行きたい」という気すら起きなかったなあ。毎日毎日、やることに追われ、やっとベッドに入ったのは良いけれど、タスクは全く終わらずあふれ出てしまっていて。40代は、遊びも復活したけれど、「大人とコミュニケーションをとる」「おいしく飲んで食べる」ことにフォーカスして、文化的なことは皆無。キャリアもこの時、目まぐるしく変わったし。そして50歳ですよ。家族、やパートナーシップを、私たちなりに定義し直し(このことは、じっくりゆっくり、またいつか語りますね)期限付きの1人暮らしを、カルチャーイベントに費やしました。
そして、その集大成が先日の金曜日。大好きなピアニスト、ピアノ:辻井伸行さん、演奏:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ヴァシリー・ペトレンコ、という豪華なラインナップ。正直、2部目の、(ピアノなし)の交響曲は、難解で暗くて(戦争についてだから)、私にはいまいちヒットしませんでしたが(笑)、こういうのも経験よね。ただ、金曜の夜、気ままに、そして1人で2時間音楽にどっぷりとはまれたのは、本当に贅沢で。しっかり次のコンサートのチケットも手に入れましたが、これは同じく辻井さんファンの両親に譲ることに。
1人1人子供たちが戻り、その後また海外に戻るメンバーもいそうで。1度きりしかない人生、愛をもって熱く生き切ろうと、コンサートの帰り道思った次第です。はい(笑)。
会場の写真はないの(笑)。最近つけている、文化的イベントノート。ほら、忘れやすいから!