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【人生の地図】セルフコンパッションの育て方 / How to practice self-compassion by Yoko.C.Okusa


昔の私は、セルフコンパッションがゼロで、とにかく自分を責めていました。人が悪くても、最終的に自分を責めていたくらいだから、とにかく自信がなく、幸せを感じることが少なかった。その結果、なんだか怖ればかりでいっぱいだった気がします。私がセルフコンパッションの大切さに気づいたのは、子育てを始めて患った鬱の経験から。その時に感じていた光の見えない真っ暗なトンネルの中から抜け出す唯一の方法がセルフコンパッションだったのです。

先週のコラムの続きです。今回は、実際にどうやってセルフコンパッションを育てるのかについて書いていきます。

まず、一番最初にするべきこと。それは、自分の持っているトラウマやしがらみにきちんと向き合うこと。それが、育った家庭環境にあるのか、過去に起こったある特定の出来事から来ているのかを遡り、そこに向き合うのです。私は、カウンセリングをさせて頂いている時に、「一番嫌な思い出を呼び起こしてください。それがなんだったのかと、その時にとったあなたの行動や、感じた感情を教えてください」と聞きます。私は、自分自身に対しても何度もこの作業をしましたし、息子たちにも聞いたことがあります。

次にすること。それは、その出来事を”ジャッジせずに”認識するのです。過去に起こってしまったことですから、もちろんそれを無かったことにはできません。でも、過去に起こったことであって、現在それを引きずる必要はないのだと認識するのです。過去に起こったことに、自分という人間を形成されるのはもう止めようと自分の中で決定するのです。

最後にすること。それは、その時にとった行動がどんなものであっても、その時に感じた感情がどんなに醜いものであったとしても、自分を許すのです。

人間は、他者をジャッジするのが大好きな生き物です。みなさまも身に覚えがあるのではないでしょうか? だから、ダメだダメだとジャッジするのは他人に任せておけばいい。せめて自分は、どんなことがあっても自分を許し、受け入れていく。これぞセルフコンパッションだと私は思うのです。

折角「あなた」として与えられた現世ですから、そのままの自分を愛し、受け入れていけたらそれ以上の幸せはないのではないでしょうか?




Profile

Yoko Concepcion Okusa

2011年からマウイ島、オアフ島でプエルトリコ系アメリカ人の夫と、男の子2人の子供たちと大自然に触れながら暮らす。AMARCを主宰する、大草直子の実妹。2020年にカリフォルニアに移り、今はサンディエゴ在住。2014年から、その人に必要な天然石やチャームをカスタマイズして作るお守りアクセサリー「4L(フォーエル)」を始める。今は4Lを展開しながら、クライアントとその人のハイヤースピリットと対話する「ハートを開くセッション」を開始。今後オンラインセミナーなども予定している。
Instagram:@4l_amulets_hawaii_