Blog大草直子の毎日AMARC
北海道は余市で作られる、清涼で清潔なスパークリングワイン「蝦夷泡」。製造元であるドメーヌ・イチは、日本で初めてオーガニックワインを手掛けた上田一郎(うえだいちろう)さんが立ち上げたワイナリー。可能な限り自然な醸造方法による、ペティアン・ナチュール(ナチュラルな作りの微発泡ワイン)です。余市のブドウ、ナイアガラ(面白いネーミング(笑))を使い、自然酵母醗酵、無濾過、亜硫酸無添加と、「ないないづくし」で仕上げた微発泡ワイン。
何かをなくそうとすると、その分手間がかかったりお金がかかったりしますが、それなのにそれなのに、このプライスって。2023年と2024年を頂きましたが(あ、5人いたのでね)、私は、より清冽な2023年が好き。オリの感じもちょうど良かった♡ 余市にあるウィスキー醸造所は行ったことがありますが、ワイナリーもぜひ伺いたい。
また別の日に頂いたのは、フランチャコルタのマスターピース「カデルボスコ」。ミラノから車で1時間半くらいの場所にあるディストリクト、フランチャコルタで作られる瓶内二次発酵のスパークリングワインです。オーナーのマウリツィオ・ザネッラ氏には、直接カデルボスコの魅力をレクチャーして頂き、さらに、ワイナリーには2回お邪魔したことがあるので、このブランドのすごさはよくわかっているつもり。
オーガニック認証を取れるくらいの栽培方法によるブドウを、素晴らしい現代アートが飾られたワイナリーで一貫して生産。もう、レベルが違います。ベリースパと呼ばれる、ブドウの洗浄システムを独自開発、ブドウを洗って醸造しているので、酸化防止剤を極限まで抑えることができるのです。コクがあるのに爽やかで、泡の立ち方もきれい。
と、お酒の原稿は、どうも力が入ります。おいしく飲むために、1週間に1度か2度、ノーアルコールデイを。これも、52歳にして始めた習慣(笑)。