Blog 大草直子の毎日AMARC

去年、今年。
「家族の今」のお話し
【前編】

資料を探さなくてはいけなくて、過去のインスタをかなり遡りました(笑)。全部は無理でしたが、3年くらいは逆再生してみました。ここ2年で、住んでいる家も替わったし、子供たちの学校や状況も大きく変化しました。家族の在り方も、随分と。昨年の夏、正式に離婚してから、元パートナーのチャーリーは、アメリカと日本を行ったり来たりしています。どちらにも自分の仕事と住まいがあり、子供たちは、私の許可を得ることなく、いつでも何度でも彼と会うことができます。日本だと未成年の親権はどちらか一方がもつという規則があるのですが、「※子供の意思を最優先に、いつでもどこでも会うことができる」という注意書きを入れたのです。ただし、子供たちもそれぞれ忙しくて、たまにチャーリーから「全然電話にも出ないけど、みんな何やってるんだー??」と連絡があります。「え、知らないよ~。私も会ってない」(笑)。特に上2人は私もほとんど見かけていないのだから、そうとしか答えようがない。

ひなこは、大学4年、そして1年のイギリス留学を終えて、国立大学の大学院へ。学費が圧倒的にリーズナブルだったので、行かせることができたんです。そこで、ジェンダー論を学んでします。子供の頃から、彼女が捉えるジェンダーは、自由で繊細だったので、気になることをとことん研究している、という感じなのでしょう。私や、リオやマヤの発言で、ジェンダーに対しての認識違いや不足がある時は、きちんと指摘してくれます。まだまだ男性優位、家父長制、かつ性別は2つだけ――みたいな、日本の風土の違和感や世界基準での遅れを、俯瞰で伝えてくれるので、私たちがかなりリベラルなのは、彼女のおかげだな、と思います。来年いよいよ就職。母さん、1人「上がります」。

リオは、大学2年生。英語劇というツールで、社会のさまざまな問題を定義する、という団体に所属していて、素晴らしい仲間に恵まれ、泣いたり笑ったり、青春を謳歌しています。病気やケガ、手術があった数年を経て、本当にたくましく優しくなったな、と思います。受験をやり切ったことも、彼にとってとても大きな自信になったんじゃないかな。ガールフレンドとの付き合い方や避妊の仕方なども、かなりオープンに話していて。相談事があると、姉や妹、そして私やチャーリーにも結構話してくれるので、みんなで会議をしたりすることも。勉強はそこそこやっている、という感じで、大事なところだけはまだ声掛けをしている状況。例えば「あなたの英語はネイティブレベルからすると6割だから、(父親の母国語である)スペイン語で4割カバーできたら最強だよ」スペインの短期留学も勧めましたが(私も行きたいから)、小学中学と、それぞれ1年をアメリカで過ごしているので、大学はきちんとコンプリートしたいようです。

そしてマヤと私のストーリー。長くなるので、来週月曜に後半で(笑)。