Blog 大草直子の毎日AMARC

「AND JUST LIKE THAT」を観て、
年齢を記号とは思いません(笑)

最近、年齢のこと、あ、年齢というか、50代になって身の回りに起きているいろいろを考えます。「年齢は記号だから」というフレーズもよく聞きますが、全然そう思わない(笑)。だって、年は1つ1つ積み上げてきた石の数のようなもの。53個も積み上がると、途中腰の部分が押されて痛かったり、随分と耳が遠くに上がってしまって、以前のようにはクリアに聞こえなかったりする。体力は落ち、頬の位置も下がったな、とがっかりする。こんなに体感もあって、クリアに見えるんだから、記号じゃないんですよ。だからと言って、ことさら悲しいわけでもない。

そうそう、「AND JUST LIKE THAT」観てますか? 私は、先週末コンプリートできたのですが、感想は、「みんな年取ったな」別に揶揄しているわけではなく、当たり前ですよ。30年近く続いているんだから。収録前は、ヘアカラーしてエステも行って、中には美容医療をしている人もいるし、全身メンテナンスして臨んでいて、スタイリストもヘアメイクもプロ中のプロがつきっきりなわけだけれど、4人(今はサマンサはいないけれど)が30代の設定だった時から、経年変化していて当たり前です。ここまで続くドラマもないわけで、ずっと観ている私たちからすると、それぞれの年の取り方を、リアルタイムでずっと観察していることになる。

自分が30代だった時は、4人を真似て、女友達とドレスアップしてディナーに出かけたり、「クラブ活動」をしていたりもしたけれど、今は観ていても「ああなりたい」とは思わない。考えるのは、一切出てこないサマンサや、観客の私も含めて、「みんな、それぞれの持ち場で頑張っているね」ということ。絶対に手の届かないアイコンから、今は、懸命に生きる同志のよう。これって、リアルを生きる私にも、彼女たちほどではないけれど、さまざまなドラマがあり、出会いや別れがあって。おしゃれや健康にも、アップダウンがあるけれど、地道に石を積み上げてきたことだなあ、と思う。1か月後に迎える53歳の誕生日は、自分をとことん労おう。よくやってる、とても頑張っている。50代を迎えて、心からそう言えるようになりましたよ。