Blog 大草直子の毎日AMARC

「行かない」と決めていたインドで、
手放したこと捨てたこと

人は、「やったことがない」「経験したことがない」のに、「やれない」「できない」と決めてしまうことが多々あります。それって、実は勝手な思い込みと無知によることが多かったりするのですが、実は、2年前まで「インドには今世では絶対に行かない」と決めつけていたし、そう、周りにも伝えていました。なぜなら、怖かったから。知らない世界を突きつけられるのも、知りたくない現実を見せられるのも。勝手が違いすぎるのも恐怖でしかなかった。

言葉を選ばず言うと、フィジカル、メンタル共に「ズタボロになるんじゃないか」と。失礼な話ですよね。行ったこともないのに。ただし、ネットやテレビで得る情報なだけでなく、親しい友人たちが口を揃えて言った「あなたには無理よ」という言葉を勝手に信じていたんです。もちろん、友人たちは、実は怖がりな私を慮って助言してくれていたんですが。それなのに、今回の滞在は4回目を数えます。2年以内に4回も訪れた場所は、他に記憶がない(笑)。

もちろん仕事で来てはいるのですが、嫌だったら断れば良いんだから、なんだかやっぱり惹かれるし、ご縁があるんでしょうね。まだまだ表面しか知り得ないほど、奥深いインドの魅力は何? と聞かれたら、「リアルなところ」と答えます。良くも悪くも、「本当」でしかない。人の温かさもずるさや厳しさも、交通の無秩序の中の秩序も。言葉を失うほどの美しい景色も、目を背けたくなるほどの汚さも。アーティフィシャル(人工的)なところがない、それが私を惹きつけるのです。そして人はよく、こう尋ねます。「お腹大丈夫でしたか?」答えは「全く問題ない」もちろん、超気をつけています。

手洗いや、氷に至るまで水は徹底的に管理しているし、食べすぎないようにも心がけています。ただし、もちろん地域にもよりますが、インド料理、とてもヘルシーで、私の体には合っているみたい。無加水で調理する豆や野菜の煮込みや、ハーブやスパイスをたっぷり使ったことカレー。宗教上もあるのでしょうが、インドにいると、ほぼ肉は食べません。なので、5日間滞在すると、胃腸は健やかに、肌は生き生きとしてくるから不思議。先にも書いた、ハーブ、スパイスで味付けするので、塩のえぐみや強さはもちろん、化学調味料も感じないから、まさに、「整う」感じ。て食べることも、アーユルヴェーダに基づいているんでしょうね。

今回は、ピモンテのお仕事。インドで制作中のコラボレーションジュエリーの確認や、ノベルティの買い付け、あとは撮影など、皆様に「インドの素敵」をお伝えするべく、頑張りますね。

ここまで書いて思いましたが、インドに「呼ばれた理由」は、私をある意味閉じ込めていた、不要な思い込みや想像上の恐怖を今こそ捨て、もっと、ゆったりと物事の流れに身を任せよう。そんなことを学ぶためだったのかもしれません。

みなさんも、自分を制限する思い込みや恐怖、決めつけなど、一度手放してみてはどうでしょう?