Blog 大草直子の毎日AMARC

【後編】不安やイライラや。
ネガティブな気持ちも抱きしめて生きる

「ポジティブマインド」、実は、元々その土台はもちあわせておらず、どちらかというと、後天的に鍛えたものだと思います。あ、そもそも、この「前向きに生きる」というのは、誰かにとって楽であればそれで良いと思うのですが、「正しいこと」とは=ではないことは、お伝えしておきましょう。そう、ネガティブ=良くない、ポジティブ=正しく良いこと、という思い込みも、日本の社会では、少なからずある気がします。そうではなく、どちらも正しく、そして、自分がどう生きたいか、どうあることで楽になるか――で決めて良いのかな、と思います。

私の場合。20年前、「そうだ、前向きに生きよう」と思ったのは、実は本来、人の物を羨ましがったり、人と比較してしまう自分が嫌だったから。「今の自分がもっているもの」に感謝をし、慈しみ、大事に生きていこう――と思ったのがきっかけです。それは、前の夫の励ましや、パッチワークファミリーゆえの価値観の多様さみたいなものもあったように思います。そのマインド変換は、すぐに仕事にもつながり、たくさんのプレシャスな経験をさせてもらい、それがまた自信につながり、より自分を信じることができた……みたいなスパイラルが生まれました。ただし、その後、もちろん仕事で失敗したこと、痛い目に遭ったこともあったし、子供の病気や手術、不登校や離婚、更年期の不具合など、さまざまなことが起きたわけです。この、一見、大変そうなことが、前編でも書いた「自分のネガティビティや弱さを抱きしめて生きる」きっかけになったわけではなく、さまざまな経験で、「ポジティブでいること」では見えなかった、また新しい視点をもてるようになりました。「なんか、今日しんどいな」という心の声に対して「え? 大丈夫? このアミノ酸のサプリ、効くよ」ではなく(笑)、「そうか。しんどいよね。辛いねえ」と言えるようになったのです。わかりますかね?(笑) これ、自分に対してのコメントなわけですが、今の私には、前者より後者のフレーズのほうがぴたりとハマリます。自分に言えるようになったから、子供たちや仕事仲間、友人にも伝えられるようになったのでした。

自分の弱さ、ずるさ、ネガティビティも、無理にどうにかしなくて良い。これも自分だ、といったんは大きく手を広げて受け止め、そうして、優しく抱きしめてあげる。50年以上生きていると、こんなことが少しずつできるようになるんですね。ポジティブになることは、意外と他人からの声掛けだったりすることもありますが、弱さを抱きしめてあげることは、自分にしかできない。あ、と気づいたら、ぜひやってみてくださいね。


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