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【集中連載2回目】
高市早苗総理とキャリアとファッションと

出典:自民党公式サイト

そして時代は流れ、2024年、敗れてはしまいましたが、総裁選出馬。この頃から、ロイヤルブルーを多用しています。ロイヤルブルーは、その名の通り、「王室の」ブルー。高貴さ、品格、誠実さを表す色。日本の伝統色でもあり、藍の色でもあります。調和やバランスを表し、紺青(こんじょう)とも言われ、この色の着物は、フォーマルな場でも間違いのない色です。高市総理が「ヒーローとする」、公でもよくロイヤルブルーを着ていた、イギリスのマーガレット=サッチャー元首相にオマージュを捧げて──なんていうストーリーも有名です。

この頃少しメイクが変わり、眉はなだらかな柔らかい印象に(まだ、のっぺりとはしていますが(汗))、そして口紅が、肌になじむようなコーラルピンク系になりました。いくつかのニュースを見ると、プロの力を借りて、とのこと。外見が与える情報を、きちんと整理して、そして伝えたいことを間違いなく伝えたい、という、気持ちの表れでしょうか。

出典:Marie Claire

これは、夫のビル=クリントンが大統領選に出馬する時のヒラリー=クリントンの「外見戦略」とそっくり。メガネをコンタクトに替えたのはもちろん、大きなチェックのジャケットに赤のヘッドバンド、といういわゆる保守的でクラシックな田舎の富裕層ファッションを、髪を短くし寒色のセットアップに替え、信頼性と知性、冷静さをアピールしました。日本人のメイクアップアーティスト、吉川康雄さんがブレーンの1人だった、というのは有名な話。

出典:Wikipedia

その後の自身の大統領選には、基本100%パンツスーツで戦いました。ファーストレディを意識する選挙戦と、自身が国家元首に立候補するときでは、ファッションを変えて当然ですよね。

またもや長くなってきたので、高市総理の就任会見のファッションについては次回(最終回)に。



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