Blog 大草直子の毎日AMARC

【集中連載3回目】
高市早苗総理とキャリアとファッションと

出典:デイリー新潮

ファッションは、余力のある人がやること、自己満足で自己承認の表れで、道楽。「うつつを抜かす」対象であり、エッセンシャルではない。違うよね! 特に公の仕事に就く人、海外と折衝する人、メッセージを届ける人は、外見を甘く見てはいけない。そう、国際的なプロトコル(外交上の儀礼、典礼)には、服装や立ち居振る舞いについて細かく決められているんですから、よほど大切な要素なのです。「石破さんのスーツや身だしなみ」について、よほど言いたいことがあった私。国のトップたる人、絶対にスタイリストをつけたほうが良いです! 日本のブランドや手仕事の美しさをアピールする場面もたくさんあるでしょうから、是非そうしてほしい、と、この小さなブログの中、大声で叫びます。

そして、高市総理の着こなしに戻ります。先日の総理就任時の一片の曇りもない、ロイヤルで、ブルーなセットアップ。「JUN ASHIDA」のもの、なんて言われていますが、本当に美しかった。美しい、というのは、「色、形、音などの調和がとれていて、快く感じられるさま」を言います。覚悟、自信、謙虚さ、前向きさ、ひたむきさがその姿に、バランス良く表れていた、という意味です。胸元のパールは、以前よくされていたものより粒がおおぶりで、おそらくバロックでしょうか。12mmくらいはあろうかという、立派なパールは、お母様の形見のようです。思想に関しては、「以前の世界線に戻るんじゃないか」「前時代的すぎる」なんて声も聞かれますが、そこは期待を込めて見ていきたいな、と個人的には思っています。

プロトコルにきちんと乗っ取った、そして日本の美しい服作りに敬意を表する、高市総理らしい着こなしを見せて頂けたら良いですよね。「JUN ASHIDA」はもちろん、骨がしっかり、けれど細身だから、「ハルノブ ムラタ」の構築的で柔らかなシルエットは絶対に似合うだろうし、尾州の素材を使ったスーツのオーダーメイドなんかも素敵です。

と、3回に渡りお届けました。「公の場での着こなし、外見」ずっと書きたかったことだったので、かなり長くなりました(笑)!



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