Blog 大草直子の毎日AMARC

数年前、私にとっての「ブチェラッティ初のファインジュエリー」が、マクリシリーズのバングルでした。無数に彫られた、ごくごく細い直線。このリガート エングレービング、実際にミラノのアトリエで見せていただきましたが、職人の方々の手作業によるもの。このおかげで、ジュエリーはサテンのように繊細な光を宿し、まるでアートピースのような存在感を放つのです。

今回の「これ、すごっ」は、「これ、欲しっ」(笑)。まだ所有はしていませんが、いつかと思っているのが、このマクリ カプリのリング。イエローゴールドの縁取りが、ブチェラッティらしく、深いブルーの石はサファイア。9月生まれの私の誕生石です。脈々と継がれてきた確かな技術と、そこに裏打ちされた、ブチェラッティファミリーの美意識。

さまざまなジュエリーを見せていただきますが、ここまで「手と時間のかかる」リングはないな、と思います。だからこそ、のタイトル。かなりラフな書き方で申し訳ありませんが、心からのコメント、とお伝えしておきます。