
我が家の子供たちは、5年ずつ年が離れているので、受験もそんなしょっちゅう来ない、と思っていたら。今年は、長男の大学受験と、長女の大学院の受験が重なり。まあ、2人とも成人ですから。私ができることは、陰ながら応援すること、体調だって自己管理。足を引っ張らないように、自分が風邪など引かないよう、気を付けることくらいでしょうか(笑)。あまりプレッシャーを与えないように、普段通りの生活を心掛けています。
先日、まず一発目。長男の共通テストがあり、朝お弁当を作って送り出しました。模試とは違う雰囲気、朝も、晴れ晴れとした顔ながら、緊張をたたえた表情で出かけていきました。この日に手紙を渡すか迷ったのですが、当日はテストに集中したほうが良いな、と、クリスマスプレゼントと一緒に。なかなかラインだと伝わりにくい気がして、私は子供たちに、けっこう手紙書きます。彼に書いたのは、ここ3年で、彼に起こったすべてのことに、内省し、戦って、逃げずに向き合ったことのすごさ。自分を信じて、最後まで走りぬいてほしい。そして、少し甘えと驕りが出るタイミングかな、と思ったので(新年のおみくじにもそう書いていてびっくり(笑))、「ここで良い」ではなく「ここが絶対に良い」という気持ちだけが最後足りない、とも。面と向かってだと言いづらいことも、何度も推敲できるので、手紙は安心です。まあ、どれだけ響いたかはわかりませんが(笑)。
そして大学院受験の長女は、リサーチも本人のモチベーション、試験対策、論文も、すべて完璧。何の心配もない。真面目ゆえ、選ぶ学部も自分がやりたい内容と100%合致していないと、と、かなり追い込まれていました。先にやりたいこと、それも狭く深く決めてしまうと、逆算の過程しかない。だとすると、より広く学びたい、と思っている今回の進学目的とはずれてしまう。少し遊び、バッファをもたせることも大事だし、ゴールが見えずに進むことは学生の醍醐味だから、時には良いのでは? と伝えました。「確かに」と本人も言っていたので、もしかしたらシェアできたのかもしれません(笑)。
怒る、注意する、コントロールする。子供たちとそんな時期もありましたが、ある時から、対等な人間関係の中で、伝える、共有する――にスイッチを切り替えました。なかなか末っ子とは、うまくできないのですが(笑)、上2人は、随分としっかりと意思の疎通がはかれるようになりました。受験だって、子育ての途中のできごと。子育ては続くよ、いつまでも。