シャツでつくる、
“風通しのいい”夏スタイル

毎日のおしゃれに、すぐに効く、確実に使える、実力派アイテムをカテゴリー別にお届けする「決定版！ 夏を制する65アイテム」。

朝晩の寒暖差、冷房対策、そして日差しよけ。真夏でも「羽織り」は手放せないアイテム。今回は羽織り編の第2弾として「シャツ」にフォーカスします。軽やかで実用的なのはもちろん、モードなディテールや鮮やかな色で、気分を上げてくれる”ひとクセシャツ”を厳選しました。

SUMMER ITEM #36

巻いて、結んで。
黒シャツを遊ぶ

黒シャツという定番アイテムに、ひとひねり加えた一枚。光沢とハリをたたえた素材を、カシュクールデザインに仕立て、フェミニンなムードを添えています。

ほど良い透け感もあるので、上半身に自然なニュアンスを生み、着心地も涼やか。リボンは、裾の糸ループに通して、前で結ぶ仕様。リボン結びをして甘さをプラスしたり、ラフに垂らしたりと、リボンのあしらいでも印象が変わります。

羽織りに迷いがちなワンピースとも相性抜群で、ウエストをマークし、スタイルUPも叶えてくれます。あえて、カジュアルなTシャツ×デニムスタイルとぶつけてみるのもおすすめ。ベーシックな黒だからこそ、“巻いて結ぶ”ひとクセが効いてきます。

SUMMER ITEM #37

透けと揺らぎで魅せる、
洗練の色彩

夏に映える鮮やかなグリーン。けれど、このシャツは、ただ色が美しいだけではないのです。肌に柔らかく寄り添う、細番手のラミーならではの繊細な「シアー感」と風に揺れる「動き」までもがスタイリングの一部として、着こなしに余韻をもたせてくれます。

ドロップショルダーとゆとりのあるフォルムが、構えない大人の余裕を感じさせ、ボタンを上まで留めても、羽織りとしてもサマになる万能さも魅力。長めの着丈がラグジュアリーなムードを醸しますが、サイドに深めのスリットが入っているので抜け感も約束。

シンプルなTシャツ＆パンツの上にさらりと重ねるだけで、印象が変わる――そんな力を秘めた一枚ですが、ベーシックカラーのボトムスと合わせれば都会的に、白とのワントーンでまとめればヘルシーな夏の装いに、あえて色と掛け合わせればインターナショナルなムードに、と多彩な着こなしを楽しめます。

SUMMER ITEM #38

装いが冴える、
モードなストライプ

ストライプシャツの真面目な印象を鮮やかに裏切る、モードなデザイン。フロントにもバックにもボタンが配されたこの一枚は、まとう人のセンスを印象づけてくれます。フロントとバックのボタンをいくつずつ留めるのか、袖はひと折りするのか、その日の気分でさまざまな表情を楽しんで。

さらに、ほどよくハリのある素材とグラフィカルなストライプが、シルエットに立体感と動きをプラス。ひらりと風をはらむ様も、美しく映えます。

シンプルなボトムスに合わせるだけで、着こなしに今の空気感を足してくれますが、白とブルーというオーセンティックな配色なので、ベーシックカラーとも好相性。主役級にも脇役にもなれる一枚です。

夏の装いに、ひとさじの個性と快適さを添えてくれる、“ひとひねりあるシャツ”たち。いかがでしたか？ 次回は、羽織り編のラストを飾るカーディガンをご紹介します。軽やかに、そしてしなやかに。夏の装いに寄り添う、とっておきの一枚を見つけて。

※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。

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Photos ／ Takehiro Uochi（TENT）
Styling ／ Manami Sato（AMARC）
Edit & Text ／Ayako Suzuki（AMARC）