Fashion 決定版! 夏を制する65アイテム

“ただの羽織り”で終わらない、
夏の一手

毎日のおしゃれに、すぐに効く、確実に使える、実力派アイテムをカテゴリー別にお届けする「決定版! 夏を制する65アイテム」

羽織り」にフォーカスしてきた今週。最終回となる今回は「カーディガン」編をお届けします。つい実用に走り、”間に合わせ”っぽくなりがちなアイテムですが、それだけではもったいない! せっかく着るなら、羽織ること自体が絵になる一枚を。コンパクトな丈感、シアー感、カットワークレース ── トレンドを気負いなく取り入られる “ちょうどいい一手”が、この中に。


SUMMER ITEM #39

さりげなく輝く、
大人の清涼レイヤー

カーディガン¥25,300/hLM(ヒューエルミュージアム ギンザシックス)

夏の羽織りに求めたいのは、軽さと涼しさ、そしてほんの少しの抜け感。このカーディガンは、肌がうっすら透けるシアーな編み地の中に、さりげないラメを忍ばせているのがポイント。適度にハリもあるので、カーディガンと肌の間に空気が入り、どんなレイヤードも重たく見せません。

ネックから前立てにかけてのトリミングが、印象を引き締め、”きちんと見え”するのも◎。身ごろはラメ感があるのに対し、トリミング部分はマット。質感の異なるバイカラー配色は、ほどよいモード感も演出してくれます。

クリーンな配色とベーシックなシルエットも相まって、着回し力も高く、冷房対策や日除けだけじゃない、夏のスタイルを引き立てるための一枚として活躍してくれます。

SUMMER ITEM #40

カットワークが導く、
夏のドラマティック

ガウン¥49,500/ハウス オブ ロータス

カットワークレースで描かれた、繊細なスカラップと流れるようなボタニカル柄。夏の日差しを受けて浮かび上がるその表情は、着こなしに軽やかな華やぎを添えてくれます。さらに、袖口や前立てに配されたスカラップが、動くたびにひらひらと揺れ、視線をさらうディテールに。

素材は、清涼感のあるコットンボイル。後ろ身ごろは刺繍は施されていないので、華やかさがtoo muchにならないのも、大人におすすめしたい理由のひとつ。

タッセル付きのベルトでウエストマークしても、ラフに羽織るだけでもOK。シンプルな装いに重ねるだけで、レイヤードスタイルにドラマを生む、主役級の一着です。

SUMMER ITEM #41

チアフルに洒落る。
夏映え配色の魔法

カーディガン¥29,700/TOMORROWLAND collection(TOMORROWLAND)

コーディネートに刺激を与えてくれる、鮮やかな赤×オレンジのボーダーカーディガン。発色の良さはもちろん、洗練された印象を醸すのは、この絶妙な丈感。やや短めのボクシーなシルエットが旬のバランスを作り、ワイドパンツやボリュームスカートとも好相性。

パイル素材を採用しているので、肌にまとわりつかず、夏のマリンスタイルにぴったり。フロントにはゴールドのメタルボタンがあしらわれ、上品なアクセントに。

ボーダー=カジュアルという印象を覆す、モードな雰囲気も魅力。夏の装いがマンネリしてきたら、こんな“映えカラー”を投入すると、気持ちまで軽くなるはず。羽織りや一枚着としてだけでなく、ストール代わりに肩にかけたり、たすき掛けして着こなしのスパイスにしても。


この夏を心地よく過ごすために選びたい、軽やかで洒落感のある羽織りたち。気温やシーンに合わせて、重ねて楽しんで。次回からは、陽射しと遊ぶ「ビーチウェア」をクローズアップします。

※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。

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Photos / Takehiro Uochi(TENT)
Styling / Manami Sato(AMARC)
Edit & Text /Ayako Suzuki(AMARC)