もう迷わない。
1枚で映える、ワンピースという選択

毎日のおしゃれに、すぐに効く、確実に使える、実力派アイテムをカテゴリー別にお届けする「決定版！ 夏を制する65アイテム」。

今週は「ビーチウェア」をクローズアップしていますが、セパレート水着に続いて厳選したのは、「ワンピース」タイプ。シンプルな中に宿る、ラインの美しさ、肌を引き立てる色使いと計算されたカッティング——1枚でサマになる”引き算の美学”が詰まった、3つのワンピースを紹介します。

SUMMER ITEM #45

潔く深い両面Vカット。
ネイビーでヘルシーモードに

深いVのカッティングがデコルテと背中の両面をシャープに切り取りますが、ショルダー部分は太いので、安定感があり、ヘルシーモードに仕上がります。ショルダー部分はシャーリング仕様になっているので、絞ってタンクトップのように、広げてフレンチスリーブのようにアレンジすることも。デコルテのVの空き具合も、ショルダー位置を変えることで調整できます。

ほどよい光沢を帯びたコーデュロイ調素材のネイビーは、光の加減で表情を変え、肌をやわらかく包みます。速乾性のある素材なので、パンツやスカートと合わせてトップス代わりにタウンユースしてもOK。

パットの位置やウエストの切り替え位置も高めに設定されているので、自然と脚長に見えるのも嬉しいポイント。大人の魅力を引き立ててくれるミニマムな一着です。

SUMMER ITEM #46

線で整え、結びで遊ぶ。
甘さとヘルシーのちょうどいい関係

すっきり見えをアシストしてくれるストライプ柄に、背中で結ぶリボン。端正な柄とフェミニンなディテールが絶妙なバランスで溶け合う一着は、まさに“大人の甘辛ミックス”。

イエローベースにオレンジとグレーで描かれた縦のラインという柔らかな色合わせが、肌をトーンアップしつつ、ヘルシーな印象をプラス。直線的なネックラインがデコルテを美しく引き立て、サイドに寄せられたギャザーが気になるお腹周りのシワをカバーしてくれるのも◎。肩紐は取り外し可能で、ベアトップとして着ることもできます。

少しの甘さが欲しいけれど、可愛すぎるのは気が引ける――そんな気分にフィットする、“ちょうどよさ”が詰まっています。

SUMMER ITEM #47

肌に沿って、輪郭を描く。
構築的な黒の美しさ

スポーティとエレガンス。そのどちらをも併せ持つ黒のワンピース。ワンショルダーのワンピースにブラトップを組み合わたレイヤード型の水着で、アシンメトリーに切り取られたその輪郭は、構築的でありながら、どこかオーガニック。肌分量はそこまで多くありませんが、確かに肌を美しく際立たせてくれます。

インナーのブラトップはリブ素材。ワンショルダーのワンピースはスムースな素材なので、黒一色とはまた違う奥行きのある表情。主張し過ぎていないのに、しっかりと印象を残す。そんな“静かな強さ”を備えた一着は、スタイルに意志を込めたい大人にこそふさわしい水着です。

1枚で完成するスタイル、体を包む安心感、そして自分らしさを映す美しさ。ワンピース水着には、大人にこそ似合う理由があります。次回は、ビーチだけでなく街でも着られる、水陸両用のウェアを特集。機能性と洒落感を兼ね備えた“使える”アイテムたちをお届けします。どうぞお楽しみに。

※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。

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Photos ／ Takehiro Uochi（TENT）
Styling ／ Manami Sato（AMARC）
Edit & Text ／Ayako Suzuki（AMARC）