Fashion 着こなしサンプル

【クリスチャン ルブタン】
肌色は一つじゃない、
ルブタンが描く多様性
by 大草直子

「Christian Louboutin(クリスチャン ルブタン)」――その名を聞けば、誰もが思い浮かべるのは鮮烈な「赤い靴底」。情熱的なレッドソールで世界中の女性を魅了する、フランス発のラグジュアリーブランドです。1991年、パリでブランドを立ち上げたクリスチャン・ルブタンは、瞬く間にトップデザイナーの仲間入りを果たしました。彼のハイヒールは、もはや単なる“靴”ではなく、身にまとう芸術品。セクシーでエレガント、そして圧倒的な存在感を放つそのデザインは、レッドカーペットやセレブリティの足元を華やかに彩り続けています。

毎シーズン1足は「Christian Louboutin(クリスチャン ルブタン)」の靴を買うという大草。その魅力は、クラシカルでいてシャープなたたずまい。デザインの革新性とスピード感は、唯一無二の存在だと感じるそう。今週は銀座店にお邪魔し、秋の新作の中から特に大草が気に入った靴を厳選してご紹介! 「絶対買っちゃうよね….(笑)」と取材前から、すっかりショッピングモードの大草でした♡

『クリスチャン・ルブタンは、バレエに対して深い情熱を注いでいて、中でも彼が特に感銘を受けているのは、バレエに表れる優雅な所作や動き、そして繊細なバランス感。その存在は、彼にとって“女性らしさ”や“完璧さ”の象徴なんだとか。この美学は、彼のシューズコレクションにもたびたび反映されていて、足のラインやかかとの曲線、女性のシルエットを美しく引き立てるフォルムは、まるで舞台の上で舞うバレリーナのように優美さを際立たせています。「Nudes(ヌード)」の原則は、色が肌のトーンに溶け込み、シルエットや脚を美しく際立たせることにあるそう。

もともとバレエシューズのシリーズは1色展開でしたが、あるチームメンバーの「ヌード=ベージュだけではない。私の肌の色は違う」という一言に触発されたルブタンは、「ヌードは単一の色ではなく、多様な肌色に寄り添うもの」という新たな概念を打ち出し、2013年に「Nudes(ヌード)」を誕生させました。初めは5色展開で、肌の色に合わせて選べるシューズを実現。2016年以降は7色、さらに8色に拡大し、より幅広い肌色に対応しています。ルブタンは「ヌードは色ではなく概念」と語り、シューズが足元で自然に溶け込む美しさを追求。ファッションにおける多様性と包摂性を象徴するコレクションとして、多くの女性に支持されています。

この強いメッセージ性とコンセプトこそが、ルブタンならではの魅力。靴が、女性像や生き方にまで響くことで、彼の靴は強くて官能的な存在になっているのだと思います。このシリーズ名がきちんと複数形で「Nudes」になっているところもポイント。単数にしないことに、このシリーズのコンセプトが集約されていると思います。そして何より、デザインが可愛い♡ このシリーズは銀座店のみのお取り扱いなので、気になる方はぜひ銀座店を覗いてみて♡』(大草)

STYLING ITEM
パンプス各〔H:10cm〕¥170,500/クリスチャン ルブタン(クリスチャン ルブタン ジャパン)

※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。

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