Fashion 着こなしサンプル

【フェラガモ】
若き天才が守り・進化させた
伝説のパンプス
by 大草直子

イタリア・フィレンツェ発の老舗ラグジュアリーブランド、「FERRAGAMO(フェラガモ)」。創業以来の靴作りの伝統を守りつつ、今もなお、ファッション界で最も劇的な進化を続けているブランドの一つです。最大の注目点は、2022年に若き天才マクシミリアン・デイヴィスがクリエイティブ・ディレクターに就任したこと。なんと、就任時彼は26歳という若さ! ブランド名を「Salvatore Ferragamo」から「FERRAGAMO」へと刷新し、歴史的なアーカイブを現代的に再解釈。シャープで官能的なスタイルを確立しました。伝統の重厚感とモダンな感性が融合した、ファッション感度の高い層から再び熱狂的な支持を集めています。

今週はFERRAGAMO銀座本店にお邪魔しました。歴史を感じるフォルムは残しつつ、圧倒的な鮮度を放つ奇跡のような靴の数々に、心が踊らずにはいられません。大草が今すぐ履きたい、そしてずっと履きたい、魅惑の靴たちをご紹介!


「FERRAGAMOのアイコンといえば、『VARA(ヴァラ)』シリーズ。グログランリボンにプレートのついた“ヴァラ リボン”は、全世界の女性の憧れです。私もこれまでに何足履いたかわからないほど。そして、ずっと履き続けている定番のパンプスです。

このシリーズの背景にはドラマが詰まっていて、創業者のサルヴァトーレ・フェラガモが亡くなった後、妻のワンダが事業を引き継ぐのですが、この時、彼の長女のフィアンマがデザインしたのが、この、VARA。1978年に発表されて以来、40年以上も変わることなく愛され続けることになります。女性の社会進出に寄り添ったと言える、象徴のような存在なんです。

日本では、1980年代から90年代にかけて、キャリアを築く女性が増える中で、VARAの『上品なデザイン』と『履き心地の良さ』が、オフィシャルな場でも長時間快適に履ける靴として、完璧にマッチしたことで爆発的な人気を博し、今も愛され続けているアイコンです。そんな木型は、“体重が足裏のどこにかかるか”など、人体解剖学に基づいた緻密な計算があるからこそ。最近では、母娘で一緒に買いに訪れる方がとっても多いそうで、お母さんが大事に長年履いている靴を、娘も欲しいと思えるデザインであること、そんな不変的な魅力が生き続けること、ブランドのアルチザンに、“実”を感じずにはいられません。

今回たくさんある中から選んだのは、息を飲むほど美しい、クリアな赤。この日着ていたモノトーンの服に、なんと映えること♡ リボン部分がファーなのも、たまらない。

あまりにも美しすぎて、ご紹介したいのが今シーズン最新のVARA(写真※)。これまで40年以上同じ木型だったというのも驚きだけれど、新作も素晴らしい♡ 従来のヴァラは丸みを帯びたラウンドトゥでしたが、新作はより洗練されたシルエットに。永き歴史が更新された瞬間に立ち会えたことにも感動♡ 」(大草)

STYLING ITEM
大草着用パンプス〔H:3cm〕¥126,500
パンプス・ブラック〔H:7cm〕¥132,000
パンプス・ボルドー〔H:5.5cm〕¥126,500

パンプス・ベージュ 〔H:3cm〕¥121,000
以上 フェラガモ(フェラガモ•ジャパン)

※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。

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