Fashion信じるおしゃれ
モデルの松井美緒さんのご自宅紹介も、今回で最終回。これまで、キッチン、テラスにリビング、ゲストルームと、遊びにきてくれた方がくつろげるための工夫が詰まったエリアを紹介してきましたが、今回は、松井さんご自身がリラックスタイムを過ごす場所を見せてもらいました。
どんなに疲れていても、自分の好きなものに囲まれていると、自分に向き合うことができ、また頑張ろうという活力になります。だから私は、自分がリラックスできる空間も大切にしています。
その一つとして、リビングとひと続きになっているスペースに、ネイルやバスオイルなど、自分の好きな色や香りをまとめています。ここには、ちょっとしたバスタブもあって。元々は、子どもが泥んこになって帰ってきたときに、ちょっと足を洗ったりできるといいなと思って作ったのですが、そういう使い方はしていなくて(笑)。私が、足湯として浸かったりしています。
足湯から上がった後は、ペディキュアを塗ったりも。こうしてボードの上に、お気に入りをまとめて並べています。使っていないものもあったりしますが、パッケージが可愛いと、気持ちや目へのご褒美にもなるので。
棚の上の小物や棚にアクセントとしてつけた飾りは、インテリアショップで私が買ったもの。目黒通りのインテリアショップが好きで、よくひとりでふらっと買い物に行っています。全部一緒に買ったわけではないのですが、「可愛い」と思ったら買ったものを、少しずつ集めてディスプレイしています。ライトが入っているのは鳥かごなんです。これもヴィンテージショップで見つけました。
このミシンは、私が18歳の時に、初めてヴィンテージの雑貨を買った、記念すべき第一号。今思うと、若い頃からずっと好みが変わっていないんですよね。でも、だからこそ、その頃から集めていたものが、今でも愛おしく、眺めているだけで幸せな気分になれるのかもしれません。
このテーブルは大工さんの作業台として使われていたもの。味があって、気に入っています。工具を入れる用だった引き出しは、取っ手をヴィンテージのパーツに取り換えて、アレンジを加えています。
部屋は、四角と丸のバランスが大事だと思うので、このテーブルと椅子も四角と丸。基本的に、シャープな要素が多い部屋ですが、こんな風に丸や木を差し込んで、柔らかさを出し、寛げるようにしています。
テーブルの上にある花は、仲良しの友人が、誕生日にプレゼントしてくれたもの。イニシャルの”M”が形どられていて、パーソナルな感じがしますし、彩りも可愛いくて気に入っています。
子供達のおもちゃを入れているボックス、これ、何かわかりますか? おそらく小学校で使っていた、給食のご飯やおかずを入れる容器なんです。これが、おもちゃを入れるのにぴったりで。重ねて収納できますし、蓋もあるから目隠しにもなるんです。使いやすいみたいで子供達もきちんと片付けてくれます。
昔のものって作りがしっかりしているんですよね。だから、まだまだ使えるものが多くて。こうして、本来の用途とは違うかたちで、どんな風にリサイクルできるかを考えるのも楽しみのひとつなんです。
こんな感じで大好きなものに囲まれながら、ぼんやりしたり、マッサージをしたり、ペディキュアを塗ったり、本を読んだり。慌ただしい毎日ですが、できるだけ、意識的に”自分メンテナンス”をする時間を作るようにしています。
Profile
松井美緒
CMモデル、ナレーターなどを経て、結婚後しばらくお休みをしていたが、現在は雑誌『STORY』のモデルとして活躍。夫は、元メジャーリーガーで現在は埼玉西武ライオンズ二軍監督である松井稼頭央さん。 インスタグラム(@mio.matsui)から伝わる、手際の良さや美しく盛り付けられた料理の腕が評判を呼び、著書『松井家のおもてなしご飯』(世界文化社)も好評。松井さんが主宰するサイト「10pm for luxury」 では食やライフスタイルにまつわるブログを日々更新しているほか、料理関連グッズも人気。
House & Model/Mio Matsui
Photograph/Akari Nishi
Hair&Make-up/Wakana Goto
Text/Momoko Kawakami
Edit/Ayako Suzuki