Fashion信じるおしゃれ

【心地よい家。心地よい時間】家を大切にする気持ちを育てるDIY by 牧野紗弥

モデル牧野紗弥さんのご自宅訪問の今回で最後。牧野家の特徴でもあるDIYについてフィーチャーします。DIYをしようと思ったきっかけやそのプロセスを教えていただきました。

子どもたちも家づくりに参加したら
落書きがなくなりました

ダイニングの長椅子もDIYで白く塗ったもの。剥がれてきたら、さっと塗りなおし。ペンキは前回紹介した倉庫においてあるので、パッと作業に取り掛かれる。

以前住んでいた家は、あちこちに子どもたちの落書きがありました。リノベーションして今の家に引っ越すことになったときに、もっと自分たちの家を大切にする心を子供たちに養ってもらいたいと思ったんです。それで子供たちにも家づくりに参加してもらうことに。「COLORWORKS(カラーワークス)」という輸入塗料の専門業者のペイントインストラクター派遣サービスを利用して、部屋の扉やごみ箱を自ら選んだ色を塗ってもらったら、愛着が湧くようになったのか、今の家では誰も落書きをしなくなったんです。

長男と次男の部屋の扉はブルー、長女はパープルを選択してペイント。長女はバスケットボールに夢中で、部屋の扉にもゴールを設置している。
シンプルな木製のごみ箱もペイントして扉と同じ色に。事前にカラーワークスのショールームで講習を受け、実際に自宅で作業するときにはインストラクターにサポートしてもらいながらペイントしたそう。
1階の通路の窓枠はピンクとグリーンで塗られている。「子どもたちが少しでも楽しい気分で通ることができるように、カラフルにしました」
 

この家はもともとコンクリートの壁と真っ白い壁、明るい木床で、スタイリッシュでしたが、まだ小さな子どもたちにはシンプルすぎるかなと思って。もっと子供たちの五感を刺激できる家にしたかったので、子ども部屋の扉を始め、ところどころ明るい色でペイントしました。

牧野家のペイントに使われているのは「Hip」という、揮発性有機化合物をほとんど含まず、イヤな臭いもない安全な塗料。カラーは全部で1488色という豊富なラインナップ。

「Hip」の塗料はプロではない私たちでも使いやすいんです。跳ね返りも少ないので、たとえば色が剥げてきたときもパッ塗り直せるので、いつもきれいな状態を保てます。

子どもの安全性を考えて
階段にはネットを設置

白い手すりに揃えてネットも白に。ベランダも大枠の格子しかなかったので、ネットを設置。こちらは格子の色に合わせて黒に。

デザイン性の高さもこの家の購入を決めたポイントでしたが、子どもたちにとっては危険なところも。階段の手すりには柵がなかったので、ネットを買ってきて設置しました。

白い壁とコンクリートのグレー壁が混在する牧野家。両方になじむ色を考え、コンセントやスイッチ部分はマットなチャコールグレーに。

わが家の家づくりで最もこだわったのは、子どもたちが健やかに過ごせること。大切な家族が一緒に過ごす空間が不本意な状態、というのは避けたかったので、インテリアにしてもペイントサービスにしても、しっかり調べて、納得のいくものを選んで作りました。少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。



Profile

牧野紗弥

ファッションから美容まで、マルチに活躍するモデル。3児の子育てと仕事の両立に励む等身大の姿が、共感を呼んでいる。趣味はキャンプにテニスと、アクティブな一面も。

House & Model/ Saya Makino
Photograph/Akari Nishi
hair & make /chiSa
Text/Rina Koyama
Edit/Ayako Suzuki