Fashion信じるおしゃれ
大草直子の琴線に触れた、「秋一番」のリコメンドアイテムをお届け。ワンピースにパンツ、アウターにバッグにメイクアイテムと、選りすぐりの10点をご紹介します。
9月です、秋のおしゃれがスタートしました。セレクトショップや百貨店、さまざまな「売り場」に話を聞くと、夏のセールが図らずも長かったからか、8月の終わりくらいから、「秋本番の1枚」もしくは「冬服」が動いているのだそう。
良いものを長く。気に入ったものを週に3日。不要なものをこまごま買わずに、必要なものを厳選して――という新しい価値観は、「買う」という行為にも表れているのかもしれません。
今回ご紹介するのは、そんな世相、気分を映した「秋一番に自腹買いしたいアイテム」。実際既に購入したものも♡
1回目は、ほかの媒体のスタイリングでも頻出した、ピエールアルディのマルチカラーバッグ。カーキや黒に、鮮やかな深紅が際立つ小さなバッグは、小花柄のワンピースをモードに、シンプルなニットスタイルをパリっぽくしてくれる。私の中で、今季No.1バッグです。そしてPLSTのワンピース。さまざまなワンピースをこの企画のために探しましたが、この1枚がベスト。大きすぎないプリントが無地見えするし、プリーツやタック――生地を繊細に形作るデザインポイントが優秀なんです! という具合に、さまざまなアイテムが登場します。2回目以降もお楽しみに♡
ピエールアルディのバッグの中でもアイコニックな「アルファ」シリーズ。今シーズンのコレクションは、心躍る鮮やかなカラーブロックが目を引きます。そんな中から、大草がピックアップしたのは、日本限定カラーのマルチカーキ。しっかりと存在感はあるけれど、バッグ自体は小さめ。モードな長方形だけれど、角は丸みがあったりと、合わせる洋服を限定しないデザインも◎。ショルダーストラップは取り外し可能。
身体も心もリラックスできるゆったりとしたシルエットが魅力の一着。大きさの異なるドットの生地を組み合わせているのできちんとメリハリもあり、さりげなくあしらわれたタックやプリーツがドラマティックな揺れをアシストしてくれます。秋のはじめは一枚で、季節が進んだら、柄の色を拾った白や黒、またはグレーのタートルネックニットをレイヤードしても。
ピエールアルディのバッグは、ベーシックカラーの洋服だけでなく、こんな風に「色」を取り入れたコーディネートとも好相性。鮮やかだけれどマットなスエードで、アートピースのような大胆さと繊細さを持ち合わせているから、主役にも脇役にもなれます。斜めがけにするとカジュアルに、ショルダーストラップをはずし、ハンドルに手を通してクラッチバッグとして持つとクラシカルに。持ち方でも印象を変えられます。
一枚でコーデイネートがキマるワンピースは、究極の時短アイテム。その日の気分や予定に合わせて、合わせの小物で印象をコントロールして。足元はフラットシューズやスニーカーと合わせてもOKですが、今年らしさを狙うなら、ショートブーツがおすすめ。 スカートとブーツの間からのぞく素足が、今っぽい抜け感を演出してくれます。フロントのボタンはあえて上まで留め、シルバーのネックレスを重ねづけ。甘さのあるドットのワンピースに、シャープなアクセントを加えてくれるだけでなく、縦のラインを強調し、スタイルアップも叶えてくれます。
いかがでしたか? 次回は9月19日(土)に公開予定です。ご紹介するのは、ガリャルダガランテのニットとトッズのブーツ。お楽しみに!
Photograph /Yoko Nakata(maettico)
Hair&Make-up/Tomoko Kawamura
Styling&Text /Naoko Okusa
Edit&Text/Ayako Suzuki
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