Fashion信じるおしゃれ
大草直子の琴線に触れた、「秋一番」のリコメンドアイテムをお届け。ワンピースにパンツ、アウターにバッグにメイクアイテムと、選りすぐりの10点をご紹介します。
2回目にご紹介するのは、ガリャルダガランテのニットとトッズのブーツ。この特集内で組み合わせてはいませんが、素材、印象の「硬軟」、この2つを合わせても良いですよね。例えば、ニットにサテンのスカート、そしてこのブーツ――のように。1回目のバッグとワンピースもそうですが、1つ1つが際立ちながら、ほかに揃えたニューフェイス、もしくは手持ちのものと合ってくれるアイテムたちを、この特集ではピックアップしています。
毛足の長いニットは、暖かで柔らかで幸せな空気を顔回りに「対流させてくれる」ので、自宅ステイにも外出にも最適です。シャンパーニュ色のなんとも華やかな色で、気持ちも顔色もアップしてくれそう♡
そしてトッズのブーツ! ここ数年ずっと、この手のレースアップ(編み上げ)ブーツを探していました。ハードになりすぎてもワードローブに合わないし、かと言ってエレガントにデフォルメされたものは、スタイリングに「効かない」。甘い服を少しハードに仕上げてくれる、というセレクト基準を満たすのはこの1足です。ゴールドのバックル使い、どんな色にも合ってくれる深いボルドー色、最高(笑)!
繊細なカシミアニットにファー加工を施した一着。長めの毛足が、ふわっと一枚柔らかなベールをまとっているかのように光を集め、秋冬のドライな空気に映えます。カシミアならではの、なめらかな着心地も◎。シンプルでありながら、ゆったりとした身ごろや長めの丈など、今っぽさもしっかりと携えていて、合わせるボトムスを選びません。コーディネートに抜けを生み、デコルテの美しさや華奢さを際立たせてくれる、深く広いVネックもポイント。
上質なスムースレザーの、アンクル丈のブーツ。メンズライクなボリューム感ですが、深みのあるボルドーが、シックな色っぽさを添えてくれます。アウトソールは、トッズのアイコンシューズとも言えるドライビングシューズのソールにあしらわれているドット状の「ラバープペル」を、エンボス加工したもの。重厚感があり、秋冬の装いとも好バランス。レースアップデザインですが、サイドにジップがついているので、着脱もスムーズです。
大草はVネックを背中側にして着用。優しいシャンパーニュカラーが、背中の肌色をトーンアップしヘルシーに魅せてくれます。合わせたのは私物のミラオーウェンのデニムパンツ。ニットの裾はフロントだけインする「フレンチタック」にして、前から見るとすっきり、後ろはさりげなくヒップをカバー。背中が開いているので、寒々しくならないようヘアはダウンスタイルに。ゆるく巻いてニュアンスをつけた、セミウエット仕上げ。
イザベルマラン エトワールのプリントワンピースと合わせて、「硬軟」をミックスしたスタイリングに。ワンピースは、光のあたり具合や動きによって袖や裾が透ける、繊細でフェミニンな素材。そこに、真逆の、重厚感のあるマニッシュなトッズのブーツを合わせると、コーディネート全体に立体感が生まれます。ワンピースとブーツ、両方の良さが引き立つ、「いいとこどり」な着こなし例。
いかがでしたか? 次回は9月22日(火・祝)に公開予定です。ご紹介するのは、カオスのコートとファリエロ・サルティのストール。お楽しみに!
Photograph /Yoko Nakata(maettico)
Hair&Make-up/Tomoko Kawamura
Styling & Text /Naoko Okusa
Edit & Text/Ayako Suzuki
※本ページに掲載している価格はすべて税別になります。
※ショップリストはこちらから
※価格の表記がないものは私物となります。現在販売していないアイテムもございますので、ご容赦下さい。