Fashion信じるおしゃれ
新たな「風の時代」の軸になる、“GOOD VALUEな名品“をご紹介する特集。価格の安い、高いではなく、価値が価格を上回っているアイテムを大草直子が厳選し、全10回でお届けします。
6つめは、「J&Mデヴィッドソン」のフリンジ カーニバルをピックアップ。歩くたびに揺れるフリンジが、「風の時代」にぴったりの軽やかさを導いてくれます。
以前、創業デザイナーである 「ジョンさんとモニクさん」にインタビューをしたことがある。インタビューと言うよりは、まるで久しぶりの年上の友人と話すように、リラックスして楽しんだ会話のようだったけれど。
そこで聞いたのは、「カーニバルは、小さな持ち物だけで夜遊びに行くために作ったの」。ネーミングがまさにそう物語っている。このモデルは、ブランドスタート時の初期のデザインで、それが今も私たちのスタイルに、「好き」という気持ちに、そして生活スタイルにフィットしていることに驚いてしまう。
イギリス人のジョンとフランス人のモニク――2人から、ケイティ・ヒリヤーにクリエイティブディレクターが移り、カーニバルのアウトルックは、ドラマティックに変わった。フリンジが長くなったり、チェーンが付いたり、と。こうして名品は、佇まいを少しずつ変えていく。きっと「変わらないと」残らないのかもしれない。私は、初代カーニバルも、ケイティのカーニバルも好き。実は、末っ子の麻矢も「お出かけの時」は「貸して」と言ってくる。
ITEM STORY
「J&M デヴィッドソン」の代名詞とも言えるバッグ、「カーニバル」。それを新クリエイティブディレクターのケイティ・ヒリヤーがブラッシュアップしたのが、フリンジ カーニバル。より長く、繊細になったフリンジが、風を味方につける様は、まさに「風の時代」にふさわしい軽やかさが。さらに、歩くたびに余韻を残し、センシュアルな印象をも漂わせます。
「カーニバル」シリーズは、時代、世代を超えて愛されるのも特徴のひとつ。大草自身もカーニバルやフリンジ カーニバルを、長女とシェアしているのだとか。ショルダーストラップを使って肩からかけるか、チェーンストラップでハンドバッグとして持つかでも、印象が変わる多面性も魅力です。やはり、名品が名品たる所以はいくつもありますね。
次回は、3月3日(水)に公開予定。「ミラ オーウェン」のセットアップをご紹介します。お楽しみに!
Photograph/Yumiko Mogamii
Hair & Make-up/Fuyumi Kubo(ROI)
Styling & Text /Naoko Okusa
Edit & Text/Ayako Suzuki
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