Fashion信じるおしゃれ
街で思わず振り返ってしまう女性には、その年齢や国籍は関係なく。迷いのないアイテム合わせとおしゃれへの濃やかな愛情が感じられて、ずうっと目で追ってしまう。誰もが真似できそうなイージーなルールではなく、その人にしかできない服の選び方や着こなし方があって。彼女に選ばれて着られたニットやワンピースは、店頭に収まっている時よりも、うんと生き生きと饒舌な感じがする。おしゃれは、私達の人生そのもの。人生が私だけのものであるように、おしゃれも私だけのもの――それが良いし、それで良い。ストリートにいる女性のストーリー、1回目は東京。
トラッドは永遠ではなく。色合わせやアイテムそのものも、更新し続けたい。ジョン スメドレーのポロニットを「折り目正しく」着て、キューバの葉巻のようなブラウンのパンツと。合わせる靴は、もちろんタッセルだけれど、ラフィア素材だから、ここで少し「整った印象」が良い意味でつまずく。こんなふうに、自由にアイテムを合わせているように見えて、「私」という価値観を最初から最後まで貫くことは、そんなに難しいことではないはず。旅先で見た美しい色合わせや、小さな頃から肌が覚えている素材を大事にするだけ。五感を使って、好き嫌いを研ぎ澄ませて。そこからスタートしたい。
ドレスアップしてディナーに出かけたり、ネイビーのスーツでプレゼンしたり。だったら、街でリゾートスタイルを楽しんだって良いはず。カリフォルニアスタイルのフランク・アイリーンのシャツは、そもそも第1ボタンがうんと下。デコルテの肌が、仕事の顔とは違う、リラクシングなブラックスタイルを実現してくれる。満員電車ではかぶれないラフィアのハットは、もちろんアクセントとして――だけれど。実は、頬にソバカスのような太陽の影と光を落とすため。あぁ旅に行きたい、と思いながら、焼けたアスファルトを歩いて、冷たいビールを飲みに行こう、そのための今日のおしゃれだもの。
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