本来無一物（ほんらいむいちもつ）

本来無一物。人間は本来何も持っていないという禅語です。持てば持つほど、重くなる。求めれば求めるほど、苦しくなる。そのことを、きっと心の底ではわかっているんだと思います。だからきっと、私たちは、シンプルな暮らし、自然な生き方に憧れるのではないでしょうか。
自由とは、「これが欲しい、あれが欲しい」や「あの人からこう見られたい、こう思われたい」を、思い通りに実現することではありません。それは自由どころか、対象への執われです。ほんとうの自由とは、そのような執われから離れ、日々おだやかに、心を喜びでいっぱいに満たして生きること。それは、私たちの日常にある、一つひとつの行為の積み重ねから生まれます。毎日を丁寧に生きていきましょう。

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