「努力教」「我慢教」

「私は無宗教です」という人も多いですが、私はこの国に蔓延している宗教は「努力教」「我慢教」だと思っています。

過去への後悔や未来への不安を抱えて、怖くて怖くてたまらないから、「こんなに努力しているんだから、自分は大丈夫なはず」「こんなに我慢しているんだから、自分はここに居ていいはず」という安心を得るために努力と我慢に駆り立てられる人の多いこと。

たしかに右肩上がりの時代には「苦しくても今がんばれば、やがて幸せになれる」という幻想がある程度リアリティを持っていたんでしょう。だからみんな、幸せを先送りして、努力して我慢できたかもしれませんが、今は時代環境が全然違います。

我慢しないこと、努力しないことへの罪悪感が、心に埋め込まれると「自分以外の誰かのために価値を出さなければ、私はここに存在してはいけない」という自己否定と存在の不安がつきまといます。知らぬ間に「努力教」「我慢教」に入ってしまっていないか。セルフチェックしてみましょう。

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