行雲流水

禅の修行僧のことを「雲水（うんすい）」と呼びます。雲が行き、水が流れるが如く生きることから、行雲流水を略してそう呼ばれます。

雲水は俗世間を離れて修行生活を営みます。絶えず流れる雲や水のように一箇所に留まることはありません。執着につながり、苦しみや悩みを生む原因となるからです。

ならば、執着しないよう心がけさえしていれば、一箇所に留まっていても良さそうなものですが、そうは行きません。雲水は修行中の身。人間で有る限り、ひとつ処に留まれば、自然と愛着が湧くのが人情というもの。だからこそ、苦しみが生まれないように、自ら環境を整えていくのです。

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