犀の角のようにただ独り歩め

「犀の角のようにただ独り歩め」ブッダの言葉です。「サイの頭に立つ一本の角のように、独り自ら歩みなさい」という意味です。

インドサイは群れではなく単独で行動するので、犀は「孤独」も意味します。仏教では、悩みの種の人間関係から距離を置き、周囲の声に引っ張られずに自律的に生きることが強調されています。では、やはりブッダは「孤独のススメ」を説いたのでしょうか？

おそらく違います。人間は独りでは生きられませんし、ブッダも「良き友を持つことが何より大切である」とも説いています。孤独を恐れず、いたずらに人と群れることなく、自らの足で歩む自立した生き方をしていれば、自然と同じように歩む仲間ができるというメッセージと、私は受け止めています。

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