カルピスと醍醐味

もうすっかり秋ですが……。夏の風物詩、カルピスはみなさんお好きですか？
私の10歳の息子と6歳の娘は大好きです。実は、このカルピス。お経に出てくる「サルピス」という言葉に由来しているのです。

「サルピス」は、仏教の「五味」のひとつです。五味とは、牛乳を精製する過程の5段階の味を表し、乳（にゅう）→酪（らく）→生酥（しょうそ）→熟酥（じゅくそ）→醍醐（だいご）と次第に上等なものへと変化していきます。カルピスの元になっているのは最高位の醍醐。「醍醐味」という言葉の語源ともなっています。語感も考え、熟酥をサンスクリット語にした「サルピス」から名前を取って『カルピス』と命名されたとか。

お経に出てくる最高の味、どんなものか気になりますよね。今では詳しい製法は不明となってしまいましたが、一説によると、チーズのような乳製品だったそうですよ。人生の醍醐味、味わっていますか？

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