おそれなき世界 / World with No Fear

「あなたの願いは何ですか？」と聞かれたら、おそれなき世界、と答えています。

誰にも共通の願いといえば、まず「平和」ですよね。もちろん私も、平和は大事だと思うんですが、それを言葉にするのって、難しい。「平和」と言った途端、右だの左だの主義主張の話になって、共感よりも対立が生まれやすいような気がします。

ある先生から教わったことを紹介します。
「仏教における平和とは、一時的に戦争のない状態を指すのではない。現在そして未来永劫にわたり、争いが起こる原因がすべて取り除かれた状態を指すのである」

確かに、その通りです。では、争いが起こる原因は、なんでしょう。私は、人間のおそれ、だと思います。

傷つけられる人だけでなく、実は、他者を傷つける人も、心の底で大きなおそれを抱いています。おそれるから、他者を傷つけるのです。

かくいう私も、もちろんおそれています。でも、自分がおそれを抱いていることを認める勇気は、持ちたいです。自分のおそれを認めることが、おそれなき世界への第一歩だと思うからです。

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