これでいいのだ

「これでいいのだ」

赤塚不二夫の漫画『天才バカボン』に出てくる、バカボンのパパの口癖です。実は「バカボン」の意味はサンスクリット語の「バガヴァン」から来ているそうで、「悟りを開いた者」を意味します。

私が京都の本山で長期研修を終えるとき、尊敬する先生からいただいた扇子には、平仮名でたった七文字「これでいいのだ」と書かれていました。

さまざまな縁が折り重なって、現在の自分の人生があります。人は「これでいいのだ」と今ここの自分に対して言えたとき、人生の過去も未来もまとめて救われるのだと、そんなメッセージを先生からいただいたのだと思っています。

過去を後悔したり、未来を不安に思っても仕方ありません。自分を誰かと比べたり、境遇を誰かのせいにしたところで、どうにもならない。

いつだって、今ここに立つ現在の自分から始めるほかないのです。

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