Life style 今日も一日おつかれさま

映画のスクリーン

私と世界の関係性についての比喩。

人は、物語を頭の中に作り上げて、その中に生きています。その物語をリアル、つまり現実だと信じて。

なぜ人生が苦しいかと言えば、それが自分の頭の中に作り上げた一人相撲であることに、気がついていないから。本当は一人相撲だってわかってしまったら、生き方が変わってきます。

この話は、よく映画に例えられます。
ちょっと想像してみてください。映画館に入って、座席に座ります。照明が落ちて、映画が始まると、映画館の設備はすべて暗闇に溶けて、現前にはスクリーンだけが浮かび上がります。そして私は、もはや身体の存在すら忘れてスクリーンに熱心に目を向け、ストーリーに没入していきます。

現実も、それと同じです。今、こうして自分が目で映像を見たり耳で音を聞いたり、感覚器官で掴んでいる世界は、ものすごく解像度が高い映像と高音質なサウンドの映画のようですが、実はそこにはスクリーンがあるだけ。

なかなかそれに、気が付けないんですけどね。



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