Life style今日も一日おつかれさま
身心一如。身体と心は、つながっています。
長年の間よく修行をして心身を鍛えたお坊さんというのは、心も身体もかなり自由にコントロールできるようになると言います。
イライラや嫉妬などの感情を抑えて心を穏やかに保つことに長けていますし、呼吸も深く長く自然にできるようになっています。発汗や心拍数など、普通の人は自分の意思で調節できない運動まで、意識的に変化させられる人もいるそうです。
このように達人になると、心から身体、身体から心への相互作用を自在に操ることができるようになるのです。
考えてみれば、仏道の達人には、長寿の人が多いです。お釈迦様は八〇歳、親鸞聖人は九〇歳と、どちらも当時としては驚異的な長寿の人生を全うされました。
古代インドも日本の鎌倉時代も栄養状態は悪く、医療も衛生も今のように整っていなかったはずです。親鸞聖人の時代の平均寿命は四〇歳前後とも言いますから、九〇歳という寿命がどれほど長いかおわかりでしょう。
これは、節度ある食習慣や、伝道のために長距離を歩く習慣なども影響していると思いますが、それだけでなく「心が高度に満たされて、穏やかな状態が保たれている」ということも、かなり大事な要素なのではないでしょうか。
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