Life style今日も一日おつかれさま
とても仲の良かった母の急死をどう受け止めていいかわからないと、人生相談に来られた女性がありました。
その方は、お母さんの存在だけでなく、お母さんといたときに起こってきた自分自身の感情や考え、行動も失います。お母さんの死によって「私の一部」も失うのですよね。
その意味で、亡き人の葬儀は私自身の葬儀でもあるのです。法事も墓もそう。亡き人を追慕し、亡き人を失った「新しい私」を少しずつ受容するプロセスです。
最近は、葬儀などやらなくていいという方も見かけますが、実は「やらなかった後悔」を相談しにお寺を訪ねて来られる方も、多いです。
Profile
松本紹圭
東京神谷町・光明寺の僧侶。
東京大学を卒業後、僧侶になり、その後、インドでMBAを取得するといった、異色の経歴を持つ。。最新刊『こころを磨くSOJIの習慣』(ディスカバートゥエンティワン)ほか、著書も多数。
朝、お寺に集まり、お経を読み、境内を掃除し、対話をする”テンプルモーニング”も人気。開催日の詳細はツイッター(@shoukeim)にてチェックを。