Life style今日も一日おつかれさま

めでたくもあり めでたくもなし

「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」

一休さんといえば、子どもの頃にテレビで放映されていたアニメの、トンチの利く可愛らしい小僧さんを思い浮かべる人も多いかと思います。しかし実在の一休さんは、かなり強烈な皮肉屋の奇僧でした。

正月気分の京都の町を、冒頭の句を詠みながら、練り歩いたといいます。しかも、人間の髑髏をぶら下げて。

新年を迎えたということは、また一年歳をとって、冥土に近づいたということ。
お正月から冥土だなんて「縁起でもない」と思われるかもしれませんが、生老病死、すべてが縁起です。

二度と来ない一年を、大切にしたいですね。



Profile

松本紹圭
東京神谷町・光明寺の僧侶。
東京大学を卒業後、僧侶になり、その後、インドでMBAを取得するといった、異色の経歴を持つ。。最新刊『こころを磨くSOJIの習慣』(ディスカバートゥエンティワン)ほか、著書も多数。
朝、お寺に集まり、お経を読み、境内を掃除し、対話をする”テンプルモーニング”も人気。開催日の詳細はツイッター(@shoukeim)にてチェックを。