Life style今日も一日おつかれさま
毎年冬になると10年前に入った寒中100日間の修行のことを思い出します。
身に付けることが許されているのは、綿の白衣(はくえ)と麻の袈裟と衣のみ。毎日凍えながら過ごしていました。
ある日、水行の順番を待っていると、偶然私がいた場所に外から陽の光が差し込みました。なんとも言えない暖かさに思わず涙が出そうになりました。その時感じた暖かさは、今でも忘れられません。
普段であれば特別何も感じない、当たり前に降り注ぐ陽の光の有り難さに気付かされ、日々の何気ない当たり前のなかにこそ大切なものがあると学んだ出来事でした。
Profile
横山瑞法
(よこやま ずいほう)
1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama