Life style今日も一日おつかれさま
坊守さん(住職の奥さん)の友人から、土井善晴先生の『一汁一菜』という本が素晴らしいとオススメされました。
一汁は、味噌汁のこと。味噌汁とちょっとしたオカズが一つあれば、それで十分に食事として成り立つ、と土井先生は説くのです。
私の友人は、お寺の仕事もやりながら、主婦としてお寺の家族の食事を毎回賄わなければいけない日々にすごく疲れていたのですが、この本を読んでずいぶん元気をもらったと言います。
土井先生曰く、味噌汁に出汁を入れるのは料亭のやり方だから、家庭の味噌汁なら出汁なんて使わず、味噌をそのまま溶くだけでいいとのこと。
私たちは知らないうちに、生活をずいぶんとややこしくしてしまったのかもしれません。就活、婚活、終活・・・世の中にはたくさんの「○活」が溢れていますが、今こそ「生活」を大事にしたいです。
Profile
松本紹圭
東京神谷町・光明寺の僧侶。
東京大学を卒業後、僧侶になり、その後、インドでMBAを取得するといった、異色の経歴を持つ。最新刊『こころを磨くSOJIの習慣』(ディスカバートゥエンティワン)ほか、著書も多数。
朝、お寺に集まり、お経を読み、境内を掃除し、対話をする”テンプルモーニング”も人気。開催日の詳細はツイッター(@shoukeim)にてチェックを。