Life style今日も一日おつかれさま

家にいるという修行

梅雨ですね。仏教の始まりの地、インドには雨にまつわる習慣があります。3カ月ほど続く雨期の間、インドのお坊さんたちは生長する草木や小さな生き物を傷つけないように外に出ず、屋内で修行に専念しました。これを「雨安居(うあんご)」といいます。

今、新型コロナウィルスの影響や育児・介護等で外出が難しい方も多いのではないでしょうか。身近な方の命を守り、家の中で過ごすことだけでも大変なことで、さらにお仕事や様々な役割を抱えることもあるでしょう。雨安居の修行は厳しいものですが、あなたもまた、厳しく尊い修行をなさっているのではと感じます。

この場を借りて「おつかれさま」と「ありがとう」をお伝えいたします。


Profile

木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。