Life style今日も一日おつかれさま
「径路未だ知らず、岐(ちまた)に臨んで幾たびか泣く」
「なんとしても“辿りつきたい場所”があったのに、“行き方”がわからなかったから、分岐点で何度か泣いたものだ」という意味になるでしょうか。平安時代の僧侶・空海による、若き日を振り返った一文です。
彼の目指したところが、よくわかるとは言いにくいのですが……。なぜ泣いているのか、どうしたらいいのかわからないまま、涙が流れて仕方がないような時には、気づけば問いかけています。
「あなたも、こんな風に泣いていたのですか?」と。
Profile
玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)