Life style今日も一日おつかれさま
境内にある小さな竹垣にクレマチスの花が咲くようになりました。この花は年に数回咲きますが、鮮やかな紫色の花を目にするたび、いつもはっとして足下に視線を落とします。
「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」という禅の言葉があります。「足下を照らし、かえりみる」ということから、「まず自分の心や行動を見つめ直そう」という意味で使われます。
歩いているとき、自分の足下をしっかり見ることは難しいものです。心も行動も、自分には定かに見えにくく、ときに乱れてしまうところです。意識して立ち止まり、見つめる習慣をつけようと思います。
Profile
木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。