Life style今日も一日おつかれさま
「人類最大の敵は拗ね(すね)である」というお話の続きです。
「拗ね」が自分に向くと、「どうせ私なんてダメだから……」という自虐が生まれます。
では、「拗ね」が他人に向くと?
「あいつなんかのくせに生意気だ……」という冷笑が生まれます。誰かを貶めることで、自分を高めて自尊心を守ろうとするときに、人は誰かを冷笑します。
でもそのとき本当は、その相手を傷つける以上に、自分を傷つけています。そして実は、自分もそのことに薄々気づいている。でも、それを直視するとますます惨めになるから、目を背けて蓋をします。結果、癒えない傷が膿み続けることになるのです。
自分の「拗ね」に向き合っていますか?
Profile
松本紹圭
東京神谷町・光明寺の僧侶。
東京大学を卒業後、僧侶になり、その後、インドでMBAを取得するといった、異色の経歴を持つ。最新刊『こころを磨くSOJIの習慣』(ディスカバートゥエンティワン)ほか、著書も多数。
朝、お寺に集まり、お経を読み、境内を掃除し、対話をする”テンプルモーニング”も人気。開催日の詳細はツイッター(@shoukeim)にてチェックを。