瞬間を切り取るだけでは分からない

寒中の厳しい修行に入った際、1日に7回の水行がありました。

あまりの寝不足と疲労から、暗い中で行われる水行が、1日の最初の水行（3時）なのか、それとも1日が終わる最後の水行（23時）なのか分からなくなることが度々ありました。

今回の写真も、富士山の位置から朝焼けと分かりますが、富士山がなければ朝焼けなのか夕焼けなのかは分からないでしょう。

とかく瞬間を切り取り、一部を取り上げて騒ぎ立てる世の中ですが、しっかりとその前後もみなければ正しく物事が見えてきません。

それともう一つ物事を正しく見るために大切なことがありました。
きちんと休養することです。

今日も一日おつかれさまでした。

Profile

横山瑞法
（よこやま ずいほう）
1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama